Answer__(blk・grn) (ページ2)

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「おかえりなさい！」

ぴょこぴょこと玄関まで走ってきて

微笑む人。

俺の恋人。

元は会社の先輩後輩の仲。

彼女は今は転職して他のところで働いているけど。

『久しぶりになってもうたな。

すまん。』

「ううん。

忙しいのにありがと。」

そう言ってまた微笑む。

出来た女。

けどたまに抜けている。

そんなギャップが可愛ええやつ。

俺にとってのAとの時間は

仕事仕事の日々の中にぽっかりできたオアシスのよう。

この時間で何日分のエネルギーが吸収出来るんやろか。

2人で過ごす時間は

こんなにも、大切な時間。

Aは俺にとって

めちゃくちゃ大きな存在であることは確か。

「ご飯は食べてきたんだよね？」

『あ、それがやっぱり食いそびれてもうて。』

「え！

それなら早く連絡して下さい～。」

『すんません。

なんか余ってるのある？』

「…大したものないからな～。

今からコンビニ行くか出前しようか？」

『え、おかず余ってるやん。うまそ。』

「それ私の食べ残しだし！

簡単になっちゃうけどうどんとかは作れるかな～。

その間にお風呂入ってきなよ。」

『いや、これ美味そうやからこれでええよ。

あとチンでええから白米あればそれで。

あー腹減った。』

Aの夕飯の余りのラップしてあった今日のメインであろうものは

初めて見る鶏肉とほうれん草の炒め物っぽいやつ。

『…ん、これうまいわ。』

「あ、うん。」

『新メニュー？』

「…まぁそんな感じかな？」

『…どうした？』

「え？別に？(笑)」

『そか。また作ってな。』

彼女は少し固めに微笑んだ。

それに気づかんかった。

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