16話(過去side) ページ19
朝食を食べ終わって、イライさんから逃げながら食堂へお盆を返しに行った私は息切れをしながらナワーブさんの部屋へと乱暴に入った。
それからハァハァという息が無くなると、私は静かに椅子に座っていた。
ナワーブさんはベットで本を読んでいる。
────しーんと静まる部屋。
……喋りたい。
A・ダービィン 19歳。
わたくし、何もしゃべらずじっとする事は、出来ないのです。
かと言って話す話題もなく、とうとう話していいのか……?と困惑していた。
流石にこれ以上沈黙でいると私もそろそろ息が止まりそうなので(?)適当に話題を振ることにした。
『ねぇ、ナワーブさん!そ、そういえば〜私が始めてここに来た時って、ナワーブさん全然相手になってくれませんでしたよね〜』
ナ「あー……そういえばそうだったな……」
と、本から目線を上に向けて思い出すようにする(ごめんなさい……ご、語彙力が……)ナワーブさん。
ナ「正直その頃はお前の事「めっちゃ鬱陶しい」たか「邪魔」とか「うぜぇ……」って思ってた。」
グサッと私の心を貫くナワーブさんの言葉。
い、いたたた……でも私はメゲナイゾ
A、メンタルの太さには自信があります!←誰に話しかけてんだ
────過去side
『ここが……』
招待状を持って、お迎えに来た馬車から降りて、門の前で立ち尽くす私。
すると門の奥から何やらお面を被った女性が出てきた。
「貴方がA・ダービィンね?
歓迎するわ。着いてきて。ここを案内してあげる」
『あ、ありがとうございます』
女性について行き、ここのゲームの事を教えて貰った。
『(鬼ごっこのリアル版みたいな感じなのかな……』
と思っていると、ふと女性が立ち止まる。
「私が案内出来るのはここまで。
ここからはナワーブ・サベダーに案内してもらって」
と、言うと、女性は私の目の前から横にズレる。
すると、そこには緑色のフードを被った男声が居た。
その時に会ったのが、ナワーブさん。
『第一印象は、目付き悪い1人のだなぁと思いましたよ!
だって何故だから知らないけどずっとこっち睨んでくるんですよ!?』
と私はナワーブさんにずいっと顔を近づけて大きな声で言う。
するとナワーブさんも負けじと大きな声で言った
ナ「そりゃお前がめっちゃこっちジロジロ見てくんだぜ?そりゃ睨むだろ」
76人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アイカ - 粉雪さん» 喜んでもらえて嬉しいです!これからも引き続き頑張ります! (2021年8月4日 18時) (レス) id: ab708b7787 (このIDを非表示/違反報告)
粉雪(プロフ) - 読ませていただきました!面白かったです。更新待ってます (2021年8月2日 21時) (レス) id: 1b838ad70c (このIDを非表示/違反報告)
アイカ - コメントありがとうございます!はい!頑張ります! (2021年7月28日 15時) (レス) id: ab708b7787 (このIDを非表示/違反報告)
道影 - すっごい面白いです!続きが気になりますね…更新頑張って下さい!あ、でも無理はしないで下さいね! (2021年7月27日 23時) (レス) id: 28f2bba1fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:秘瀬派咋アイカ。 | 作成日時:2021年7月27日 19時