紅高の今井 ページ8
「見てないで出てきなよ」
Aがちらりと振り向くと、電柱の蔭からでかい態度で出てきた。
「いやぁ。さすが軟高の殺人猫。この紅高の頭！男、今井が華麗に助けようと思っていたのですが、その必要はありませんでしたね！！」
「助けようとしてくれてたの？」ｷﾗｷﾗ
「いや、思いっきり腰抜かして座り込んでたじゃないスか」
「谷川ァァァッッ！俺がカッコつけてんのに余計な口を挟むんじゃねーよ！！」
谷川と呼ばれた小さな少年を怒鳴り付けるでかい態度の少年。
「今井くんと谷川くん、どっちの言ってることがアッテルの？」
「「俺です」」
二人は顔を見合わせる。
おそらく谷川が正しいのだろう。
「あのね、あたし強かったでしょ？」
「強かったっス。今井さんの出る幕ナシでしたね」
「谷川ァァァッッ！」
グッと親指を立てた谷川を後ろからぶん殴る今井。
Aはコテンと首を傾げて言った。
「今井くんは、ケンカ強い？」
「強いっすよ！俺には誰も敵いませんから！だからAさんの事も、男今井が守ってみせますよ！！」
「回りくどいの要らないんだけど。。
でも強いんでしょ。じゃーさ、タイマン張らない？」
手合わせしてみたいな！と無垢な笑顔を向けるA。
今井は真っ青な顔をした。谷川はクスクス笑っている。
「この俺がァ！Aさんとォ！タイマンをォ！張るだとぉぉ？！！
そんなことはできぃいん！！」
「何でよ、強いんでしょ？」
「赤井さん、ダメっス。さすがにダメっス。」
Aが強すぎて勝負にならないなんて、口が裂けても言えない。
「いいいい今井さんは、メチャメチャ強いんスよ。だから赤井さんの可愛い顔がめちゃくちゃになるから、今井さんはケンカがしたくないみたいです！！」
「その通りだ谷川ァァァッッ！」
「あ、そーなの？じゃ、いいや」
以外と素直。今井と谷川がまたも顔を見合わせ、もう一度前を見たときにはAの姿はなく、彼女はコロッケ屋さんにすっ飛んで行くところだった。
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美紀 - 今日俺見てから伊藤健太郎さん大好きになりました最高ですなりました最高です (2019年8月30日 21時) (
レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
Milky@ミルキー(プロフ) - めっちゃ好きです…！更新頑張ってください(*^_^*) (2019年8月3日 0時) (レス) id: 1a7b3850cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりりりり | 作成日時：2019年7月24日 15時
