誤解 ページ47
「あんまりやらせたくないんだけどなぁ」
「ねえ、絶対間違ってるよ、ねえ京ちゃん？」
「間違ってねえ。」
道場着に身を包み、向かい合う理子と京子。
Aは審判の赤坂の隣に座ってオドオドしている。
「始め！」
掛け声と共に飛び出したのは京子。
何度か拳を放つも、避けられる。
さらに攻撃を続ける京子。
理子はかわしながらも混乱していた。
(この子、女の子と思えないほど突きが早い！Aと同じかそれ以上ね……………)
そして理子が京子を押さえつけ、拳を握った。
「てめえ、Aのダチじゃねえのかよ！」
「？……………何言ってるの、Aは大事な親友よ？」
「なら、ならいつから伊藤さんと付き合ってんだよ！」
「……………は？」
♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡
食卓に置かれたパエリア(？)。
京子とAは隣り合わせに座る。
そんな２人の前に、理子は座っていた。
「ほ〜ら、やっぱり間違いだったじゃん」
「ごめん、つい。理子さんもごめんなさい」
「良いのよ。気にしないで。よっぽど伊藤ちゃんが二股してるのが気に食わなかったのね。Aの事が大好きな証拠じゃない。」
「そうなんです！もしAに何かあったら私……」
「分かるわ。この子凄く危なっかしいもの」
「ヒヤヒヤさせられますよね」
「うん」
「え、何、何語？私に分からない会話してるよ？」
パエリア(？)をもぐもぐしながら首を傾げるA。
赤坂がニコリと笑った。
「伊藤くんはいいヤツだからさ、二股とかはないと思う。」
赤坂はどこか変なキャラではあるが、確実に娘思いの良い人だ。
「真司くんはあたし一筋なんだ！」
「伊藤さんもA大好きだもんね」
「大好きだなんてそんなぁ〜♡」
きゃーきゃー言いながら白くて丸い頬を染めるAを笑顔で見て、理子が言った。
「でも会えて嬉しい。噂でしか聞いてなかったから。成蘭の女番長さん。以外と甘党だってAから聞いてるのよ」
「今度、パフェ行こうねってお約束したんだよ！」
「うん！……………あ！理子さんって彼氏いないんですか？」
「ふぇ？」
間抜けな声が出た。赤坂もスプーンをぽとりと落とす。
「死んでもあの
「三橋さんの事、好きなんですか？！」
「そんなわけないじゃない！」ｱｾｱｾ
「「図星だ〜！」」
今日は楽しい夕食会になった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美紀 - 今日俺見てから伊藤健太郎さん大好きになりました最高ですなりました最高です (2019年8月30日 21時) (
レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
Milky@ミルキー(プロフ) - めっちゃ好きです…！更新頑張ってください(*^_^*) (2019年8月3日 0時) (レス) id: 1a7b3850cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りりりりり | 作成日時：2019年7月24日 15時
