彼を懸けて ページ46
『伊藤さんが懸かってる。学校が終わり次第、成蘭の門前まで来てくれ。早川京子』
京子からの手紙が靴箱に入っていた。
今日は放課後ヒマだし。いいかなと。
それより、
「真司くんが懸かってるって……………何？」
意味不明だ。
Aは手紙を鞄に押し込んで、成蘭へ向かった。
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「ねえ京ちゃん？どこに行くの？」
「暫く待ってな。」
京子に連れられたのは赤坂流道場の近所。
京子はAに全てを話した。
伊藤が他の女と歩いていたこと、それは二股ということを
「真司くんはそんなことしないヨ？」
「私だってそう信じたいよ。でもな、シロクロつけるために、タイマン張るんだ！」
「た、タイマン？！」
まさかここまで大きな話になっていたとは。
「で、二股してるお相手って……………？」
Aが尋ねると、前の方で声がした。
「ばいばい。また明日」
「うん、明日ね」
理子だ。友達と遊びにいくと言っていたが。
まさか。
京子はゆっくり理子に近づいたかと思うと、
「突然だけど、私とタイマン張ってもらうよ」
「え？」
Aは驚いて、京子の腕をぐいっと引いてヒソリと囁いた。
「京ちゃん？きっと何かの間違いじゃ……………」
「間違いでもなんでもねぇ。この女が伊藤さんと二股かけてる。」
「そんな……………」
「おーおー理子おかえり。お父さんは今日パエリアを作って失敗し、べちょべちょになってる真っ最中……………？おや、Aちゃん、と、そちらは？」
Aは京子を見つめるけど、京子は鋭い眼差しで理子を睨み付けていた。
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美紀 - 今日俺見てから伊藤健太郎さん大好きになりました最高ですなりました最高です (2019年8月30日 21時) (
レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
Milky@ミルキー(プロフ) - めっちゃ好きです…！更新頑張ってください(*^_^*) (2019年8月3日 0時) (レス) id: 1a7b3850cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりりりり | 作成日時：2019年7月24日 15時
