逃げろ ページ29
「相良こんなにしたヤツ誰だ」
ギロリと３人を睨む大きな影。
片桐智司。開久のトップだ。
他にも数人の下っ端を連れている。
「……………俺だ。」
以外といいヤツな三橋と大好きなAに、ちょっとでも逃げる隙を与えたい。
そんな親切心で放った言葉だが。
「は？ナニ言ってんの」
「俺だから。」
そしてAと今井と三橋の口論に。
「結構しっかりした木材で殴られたけどあれがなかったら勝ててましたーー！」
「何だと？！」
「今井くん、嘘はだめヨ！！」
どっちがやったか検証してみましょー。
倒れている相良の元へ行ったとき。
「おい、黙れっつってんだろ！」
三橋は直ぐに振り返り、片桐の顔面めがけて拳を放つ。
「……………」
ちゃんと決まったハズだが。
片桐はビクともしない。
「てんめぇ……………」
「何だ、子猫ちゃん。お前が相良やったってのか？あり得ねえ」
睨み上げたAを睨み返す片桐。
迫力が違う。何かを察したAは三橋と顔を見合わせ、
「そうですあたしが"迷子の"子猫ちゃんです。
わー！犬のおまわりさんだ！」
「！」
向こうを指差して叫べば、開久たちは振り向く。
その隙にAと三橋は駆け出した。
今井も遅れて後に続いた。
本物の警察が追ってくる。
商店街の商品を蹴散らしながら駆け抜け、走っていくと行き止まり。
横を見ると小さな池。
「どーするの？お巡りさんに捕まったら
商品の弁償にマミーからのお説教、さらに真司くんからのお説教。
……………はっ！！坊主にされたり……………」
「坊主はやだ！！！」
やだやだと震えるAと三橋。
三橋はなにか思い付いたよう。
「今井、お前泳げるか」
「カッパの今井と呼ばれていた！」
「嘘だよね今井くん」
「ああ。嘘だ。」
そして何故か今井のポケットに石を詰め始める三橋。
「なにしてんの三チャ」
「Aちゃんも見てないで手伝って！！」
「お、おう！」
言われるがまま石を詰める。
そしてひとしきり入れ終わると、
三橋は池に今井を突き落とした！！
「なるホド。そーゆーことか！」
「そーゆーことだAちゃんっ！」
三橋の陰謀に気づいたA。
ちょうどそこに警察が駆け込んでくる。
「友達が落ちて……………泳げないんです！」
「助けてあげて下さい！」
泣き真似をすると池に飛び込む警察官。
「「お願いしまーす」」
暴れる今井は放置して二人でスキップしながら帰った。
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美紀 - 今日俺見てから伊藤健太郎さん大好きになりました最高ですなりました最高です (2019年8月30日 21時) (
レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
Milky@ミルキー(プロフ) - めっちゃ好きです…！更新頑張ってください(*^_^*) (2019年8月3日 0時) (レス) id: 1a7b3850cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりりりり | 作成日時：2019年7月24日 15時
