片想い？ ページ26
「いたうク〜〜ンっ！！！」
彼が伊藤をそう呼ぶのは大体、不機嫌なとき。
「何ですか何ですか？いきなりいいトコ見せて？いきなりコクって？そしてそしてなぜに俺のAちゃんと手をっ、ててててて手を繋いでっ！登校しているぅっ！！！」
「なんか長いヨ。」
「何言ってんだてめー。Aちゃんは俺のだ←」
「だぁぁあぁぁぁあっ！！！」
納得いきまちぇぇぇぇん！！
と奇声を発する三橋。二人が付き合った事が気にくわないらしい。
「今日は最悪だ！弁当も忘れるし！何て日だ！←」
「今のテレビで聞いたことアル」
「知らなかったフリしよっか？」
伊藤はAにデレデレである。
弁当を忘れたと言った三橋に、前の席の佐川がこれ見よがしに、自分の鞄を漁る。
そこに、
「さーんちゃんっ！」
「わあ！リコだ！」
「ふふ、A、伊藤ちゃんおめでと。お幸せにね？」
「ありがとぉぉ〜〜♡」
「今日テンションおかしいよ真司くん」
ごもっともである。
それよりも、
「さん……………ちゃん？」
「三橋くんだから『三ちゃん』。」
「ああ。三ね。」
「あたしも三チャって呼びたーい」
「三ちゃんですっっ！是非呼んでくださいっ！」ｼｬｷｯ
「変わり身はえーんだよこのバカ」
しゃきーん！って背筋を伸ばした三橋。
「Aはもう伊藤ちゃんのなのよ？
諦めたら？」
「俺は諦めない！絶対、絶対、たいたいのたいっ！」
「あーあ。お弁当作ってきたのに。」
理子の言葉にフリーズ。
そして青春する男子高生みたいなポーズして、
理子の後ろに立っている伊藤を眺めまわし、
彼を後ろ向きに立たせた。
理子と伊藤が背中合わせになってる状況。
「三チャ、何してんの」
「……………」
そして息を吸い込み、
＿＿＿どんっっ
伊藤の背中に手をついた。
所謂、壁ドン。
「俺は、諦めの早い男、三橋だ………」
「絶対諦めねえって言ったよな？」
伊藤のツッコミも虚しく、三橋はキメまくっている。
「本当？」
「ホントさ……………」
「じゃあはい、コレ。」
「ありがとございまぁぁすっっ！」
理子から弁当を受け取り、ご機嫌な三橋。
「早弁しちゃだめよ？」
「はいっ！」
理子が自分の教室へ帰ると、弁当箱を開ける。
「早弁だめ！」
「はい！！」
そんな三橋を見て。
「お前……………」
「三チャ………」
「「リコ/理子ちゃん のこと好き でしょ/だろ」」
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美紀 - 今日俺見てから伊藤健太郎さん大好きになりました最高ですなりました最高です (2019年8月30日 21時) (
レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
Milky@ミルキー(プロフ) - めっちゃ好きです…！更新頑張ってください(*^_^*) (2019年8月3日 0時) (レス) id: 1a7b3850cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりりりり | 作成日時：2019年7月24日 15時
