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放課後。
今日は菜月がご機嫌ナナメで一人でさっさと帰っちゃったからボッチ下校。
直樹くんと話せたのが嬉しくて、回りが見えてなかった。ただただ夢のような自慢話を延々と聞かされる菜月も菜月で辛かったんだろう。申し訳ないことしたな……
菜月はよく機嫌を損ねるけど、次の日になればけろっとしてる。
きっと、『A顔色悪いねヘーキ？』なんて、こっちの気も知らずに言うんだろう。
それより私は深刻に悩んでるんだ。
直樹くんと奇跡の出会いを果たしてから、どうも彼のことが頭から離れない。
また会えたらどんな話をしようとか、もしかして彼女になれたりしてとかいうあり得ない妄想したり。
私ってこんなにも直樹くんが好きだったんだって改めて思った。
雄登「＿＿＿＿轢かれるよ」
聞き馴染みのある声がしたかと思うと、目の前を風がブオっと吹き抜けた感覚がした。
A「え」
雄登「呑気に歩いてると轢かれるよ？」
驚いて目をぱちぱちさせているとまた聞こえる同じ台詞。
どうやら赤信号を渡ろうとしてたらしい。
雄登が居なかったら轢き殺されてた……
雄登「ほらぁ、またアホ晒す」
A「痛っ」
ぽかーんと口を開ける私の頭をぺしっと叩く雄登。そうやって雄登がボコボコ殴るからアホになるんだよ？()
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作者名：だいふくリンゴ☆ | 作成日時：2019年11月25日 16時
