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A「じゃー私帰ります」
店長「ん。おつかれさん」
バイトを終えてフラーっと店を出る。
ふと視界に映る人影。
マスクしてキャップを被ってるから最初は分かんなかったけど近づいていくと分かってくる
A「雄登？」
雄登「よっ」
親友の那須雄登。
雄登は弟と同い年の男の子。
初めて出会ったのは中学の頃。
弟の授業参観に行ったら当時弟とクラスメイトだった雄登と意気投合。
ちなみに話しかけたのは私から。
『東京B少年の那須雄登くん？！』
って。当時はまだ東京B少年だったの。
なんか謎だよね。あんまり会った日のことは覚えてない。
A「なにやってんの？子供は寝る時間だよ？」
雄登「子供扱いすんなってwまだ9時だよ？
たまたま通りかかったの。Aちゃんバイトって言ってたからせっかくだし待ってようと思ってさ」
なんて可愛いこと言うの。
A「そっか。じゃあ途中まで一緒に帰ろう」
雄登「ん」
街灯の光が照らす帰り道。
雄登とこうして歩くのは久しぶりだなあ。
A「学校楽しい？」
雄登「それ毎回聞かれるんだけど？」
A「え、そうだっけ？」
雄登「うん。それで俺は毎回『楽しいよ』って答えんの笑」
A「そうだったようなそうじゃなかったような………」
すると雄登はふははっ、と笑って、
雄登「おいおい、記憶力ニワトリかよwww」
A「ちょ、失礼だなぁもう！」
逃げろーっ！と走ってく雄登。
私は必死で追いかけた。
100mほど先で雄登が立ち止まって、私が追いつく頃にはもうクタクタ。
なのに雄登は涼しい顔してる。
A「え、最近の高校生てこんな速いの？
それとも私が遅いだけ？いや違う、この子が早すぎるんだよ、」
雄登「それ独り言？変なの」
A「今『変』って聞こえたよ？」
しばらく歩いていると雄登の家に到着。
雄登「じゃーAちゃんばいばい！」
A「んー。またね」
普段はめちゃくちゃ生意気なのに、
時々こうやってちっちゃい子みたいに笑う。
畜生、ずるいなぁ。
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作者名：だいふくリンゴ☆ | 作成日時：2019年11月25日 16時
