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雄登を家まで送り届けて、街灯が照らすだけの暗い道を歩く。
そんなとき、視界がいきなり真っ暗になった。
何事っ?!?!
「だーれだ」
誘拐犯?!それとも人殺し?!なんてことを考えてその場で硬直した瞬間、間延びな声が聞こえた。
見えないけどすぐ分かった、毎日画面越しで聞いてる声が。
A「な、直樹くん？」
藤井「あったりー♪」
ぱっと手を離されたと思うと、周りの僅かな光が眼球にダイレクトアタック(?)めっちゃチカチカするし、誘拐犯とか人殺しとか物騒なこと考えてごめんなさい…
藤井「夜道ひとりじゃ危ないから一緒に居てあげる。お出掛け？」
A「ちょっとね。雄登に焼肉奢らされまして…………」
藤井「あらま」
女の子に奢らせるとか那須サイテーだねって笑う直樹くんは月明かりの下でもやっぱりかっこいい。
現実なのかな？直樹くんと話してる。思いっきり指をつねったら痛かった。あ、現実だコレ。
藤井「スキャンダル出ちゃうかもね」
A「え、」
藤井「熱愛報道！的な？笑
まあAちゃんとなら熱愛出ても良いけど」
A「っ……何言ってんですか、全国のなぁくんファンが泣いちゃう」
藤井「あはは！冗談冗談www
でも気をつけないとだよ??」
しゅっ、しゅっ、って周りを威嚇する姿が可愛くて……
ふふ、と笑うと「あ、笑ってるう！」なんて楽しそうにするんだから好きが増しちゃう。
.
続く (更新停止中)
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作者名：だいふくリンゴ☆ | 作成日時：2019年11月25日 16時
