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A「食べ盛り男児怖い…………」
雄登「Aちゃんの奢りね」
A「帰っていい?」
雄登「だめーー」
モグモグしながら笑ってる小悪魔1名。
いや、小悪魔とかいうレベルじゃないな。もう悪魔だよ悪魔。
雄登「どうせなら浮所も連れてこようかと思ってたんだけどね」
A「え、浮所くん?!」
担当じゃないとはいえ、推しのメンバーに会えるなんて、これ以上に嬉しいことはない。
雄登「倍以上になるよ?」
A「懐が痛いです……」
マネーマネー。って指でお金のポーズ。
テンション高いし楽しいんだろうなぁ、浮所くん。
雄登「藤井くんがさ、Aちゃんのこといい子だって」
A「今死んでも悔いない」
鼻血吹き出してぶっ倒れたらごめんね雄登。
A「それより思ってたんだけどさ」
雄登「なに?」
A「いつも2人だよね。『誰か呼べばよかったー』とか毎回言ってるような気がするんだけど」
雄登「そだねぇー」
なんで?と質問すると、雄登は目をパチパチさせて『気づいてないの?』みたいな。
雄登「なんでだろーね」
A「それを聞いてるんだけど」
雄登「知らなくていいよ」
A「なんでよ!知らなきゃダメなことかもしれないじゃん」
ご飯を口に放り込んでもぐもぐしたあと飲みこんで、じゃあ、と口を開いた。
雄登「藤井くんのこと、どう思ってんの?」
A「好き」
雄登「なら聞かない方がいいね」
A「何、直樹くんと関係してるの?!」
雄登「さー?」
いつもそう。雄登は私をたぶらかすのが得意。
こうやって振り回しては「何もないっ♪」って話を終わらせちゃうんだ。
雄登「ほんとに鈍感………………」
A「え?なに?」
雄登「アホって言ってんの!」
A「アホは酷いでしょ!」
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作者名:だいふくリンゴ☆ | 作成日時:2019年11月25日 16時