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菜月「HiHi単独決まったじゃん?次は美 少年くるかもね!」

A「だと良いけど」


案の定、次の日にはいつも通り私の隣に座る菜月。


菜月「どうやったらうっちーに会える?」

A「んー、どうだろうね」

菜月「そういや昨日の島TVさー」


ペラペラ喋る菜月の口に戸は立てられない。こうなったら聞き流すのが適策だよね。


雄登あれから藤井くんとは会ってんの?
10:34


珍しい、雄登からのLINE。


会えてないよ
10:34 既読


あっそ。と無愛想な返事が来て、そこでトークは終了。
雄登たちは春休みで、私たちは家にいても暇だからって大学の講堂に来てるんだ。特に勉強するとかはないけど。


菜月「誰とLINE?彼氏〜?」

A「違うって」


どーんってのしかかってくる菜月を避けたらそのまま椅子から転げ落ちて悲鳴あげてる。


菜月「なんで避けんの……」


『あっそ』の3文字。そのたった3文字がやけに気になって、トーク履歴をひたすら遡ったり、電話かけてみようかな、なんて。かけても出ないんだろうけど。


雄登焼肉!忘れてないよね?
10:40


と思ったらそんな生意気なひとこと。
畜生、既読つけちゃったじゃん。


ごめん、忘れちゃった笑
10:41 既読

雄登は?意味わかんない。今日ね!来なかったら迎えにいくから
10:41


ほぼ脅しだよねこれ。
ま、いいや。今日バイトないし。てか週6バイトでひとり暮らし成り立ってる私凄くない?店長が優しいだけ?


菜月「Aー?ここ、シワ寄ってるよ?」


私の眉間を指でバカみたいに押してる菜月。
イタイデス。

財布の中、きっと空っぽになるんだろーな。泣









.

12→←10 ―雄登side―



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作者名:だいふくリンゴ☆ | 作成日時:2019年11月25日 16時

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