秘密の関係―登坂広臣―

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登坂先生に家の近くまで送ってもらった


｢先生…ここで大丈夫です
ありがとうございました…｣

先生にそう言って私は家に向かって歩き出した

｢工藤ホントにここで良いのか？
家の前まで送るよ｣

｢…大丈夫です｣

｢気を付けろよ？
また明日な｣

私は先生に背を向けて歩き出した


家の前まで来るとまだ電気は付いてない

｢良かった…｣


急いで家の中に入ってそのまま自分の部屋に向かった

部屋に入るとそのままベットの上に座った


しばらくぼーっとしてるといきなり部屋のドアが開いた

｢お前
いつの間にあんな男捕まえたんだ？｣

｢…お父さん｣

｢いい身分だな？
父親が働いてるのにお前は男作ってこんな時間まで遊んでな｣

｢違うっ！
先生だよ…遅くなったからって送ってくれただけ｣

｢うるせぇな｣バシッ

｢痛っ…｣

こうなると何を言ってもダメだ…


1度暴力が始まると

気が済むまで辞めてくれない



顔だけは殴られないように


身体を丸めて


気が治まるまで


必死に耐えた…



やっぱり



送ってもらわなきゃよかったんだ…




お父さんが私に暴力を振るうようになったのは


中３になったばかりの頃


初めての彼氏が出来て


楽しくて変えるのが少し遅くなったからって送ってもらった時


家に入るとすぐに殴られた…


最初は凄く抵抗した


でもだんだん慣れてきちゃっ自分がいて…


今は


父親が大人しくなるまで殴られ続ける…




明日学校行けるかな…

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