秘密の関係―登坂広臣―

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｢ん…｣

目を開けるとベットの上…

あ…倒れたんだっけ…

｢工藤？起きたか？｣

声のする方を見ると

｢登坂先生…｣

｢大丈夫か？｣

｢はい…｣ホントは身体中痛い…けどこれ以上関わってほしくなくて嘘をついた…


｢嘘だろ？｣

｢え…？｣

｢大丈夫なんかじゃねーんだろ？
悪いと思ったが身体見たんだよ…｣

｢え…｣

｢お前誰にやられた？あんなたくさんのアザ…｣

｢先生には関係ないっ！｣

｢関係あるよっ！そんな身体見て知らないふりなんて出来ねーよ…｣

｢…大丈夫だからほっといて下さい…｣

｢なぁ…俺じゃ頼りないか？
俺には話せないか？｣

｢先生なんて信用出来ない…
中学の時だってそう言われて頑張って話したのに…結局何もしてくれないどころかクラス中にバラした…そのおかけで私は…誰にも相手にされなくなった…だから…
先生なんて信用しない！｣

｢俺とその先生を一緒にするな！
俺は何を聞いてもお前の味方でいるよ｣

｢そんなの嘘っ！｣

｢嘘じゃねーよ｣

｢なんで…？｣

｢は？｣

｢なんで私なんかの事そんな風に言ってくれるの？担任だから？生徒だから？｣

｢確かに生徒だからってのもあるけど…
お前の事好きだからだよ
今までの俺だったらこんな事巻き込まれたくねーって見て見ぬふりしてたけど…お前の事は気になって仕方ねーんだよ…助けてやりたいって思ったんだよ…だから俺に話してくんねー？｣

｢ホントに信じていいの？裏切らない？面倒くさくならない？｣

｢信じろっ！ぜってー裏切らねーよ！お前の味方でいるよ｣

私は今まで我慢していた気持ちが一気に溢れ出して涙が止まらなかった

先生…


ずっと


ずっと


味方でいてね…

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