秘密の関係―登坂広臣―4

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隆二side

臣とAちゃんが別れてからもう3ヶ月が経とうとしてる




臣とAちゃんが別れてからの臣は見てられないくらい憔悴しきってる...



なのに...


リナのやつ


そんな事までして臣を手に入れて


ほんとに幸せなのかよ...



美咲や岩ちゃんだって


いきなり居なくなったAちゃんの事が心配で美咲は毎日俺に泣きついてくるし



どうすりゃいいんだよ...



Aちゃんの親戚はいないって親父さんが言ってるらしいけど
1人くらい誰かいるんじゃねぇのか



リナに直接会って写真のデータの事問い詰めるしかねぇな

それさえ無くなれば...



俺はリナを呼び出した


待ち合わせの店で待ってるとリナがやってきた

｢隆二くん
久しぶりだね｣


｢あぁ
リナ...写真のデータ消してくんねぇか？
頼む！
臣とのあんな姿俺耐えらんねぇよ｣

｢イヤよ
そんな事したら臣はあの子のとこに行っちゃうでしょっ！｣


｢リナ...
臣のあんな姿見てお前なんとも思わねぇの？
なんでそんなに臣に拘るんだよ｣

｢...臣が好きなのよ｣


｢でも、臣はお前の事好きじゃないだろ？
ムリヤリ別れさせて脅して
そんな事して手に入れてお前幸せなのかよ？｣

｢...っ｣


｢頼む...
データ消して
臣と別れてくれ...｣


｢イヤよっ！
臣は誰にも渡さない！｣

そう言って立ち上がって店を出ていった...




俺はそのままAちゃんの実家に来て親父さんに親戚の人がほんとに居ないのかしつこく聞いた



｢お願いしますっ
誰か1人でも居ないですか？
おばあちゃんとか
誰でも｣


｢うん...
あの子は覚えないと思うよ
小さい時に行ったおばあちゃんの家なんて｣

｢それでもいいです
教えてくださいっ！｣

そう言って書いてもらった住所は



｢北海道...｣



ほんとにそんな遠くまで行っちゃったのかよ...

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