秘密の関係―登坂広臣―4

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広臣side



朝起きてAのいる部屋をそっと覗くと

泣き疲れたのか


涙を流した跡が残る顔で寝ていた




ごめんな...



泣かせないって



言ったのに...



昨日Aが買ってくれたピアス



片方を外して



そっとAのバックに忍ばせた




俺の事





忘れないで...






いつか





迎えに行くまで




持ってて欲しい






何年かかっても




絶対迎えに行くから







学校では




会えるし



大丈夫だよな









学校に着けば

「臣おはよう
顔ヤバいけどどうした？」


「おはよう隆二
...後で話す」


「ん。分かった」







なんとか今日の仕事が終わって


隆二と2人いつもの居酒屋に来た



「今日Aちゃん休んでたみたいだけど体調悪いの？」


「...俺ら



別れた...」

「は？」

「昨日...

別れ話した...


今日


A...



出て行った...」



「なんでだよっ！
なんで別れたんだよ！」



「...っごめん...」



「ごめんじゃねぇよ
別れた理由聞いてんだよ！」


「...
言えない...」


「は？
お前ふざけんなよっ
Aちゃん行くとこあんのかよ！」


「お義父さんの家に戻るだろ...」


「...居なくなったらどうすんだよ...」


「そんな事ないだろ...」



「居なくなっても知らねぇからな
美咲になんて言えばいいんだよ...」


「ごめん...」








その翌日になっても


Aは学校には来なかった...




お義父さんの家に行っても


Aの姿はなかった






隆二の言った通り




Aは




居なくなった...







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