7.1000人中10000人が振り向く美少女になってみたtake2 *本気で* ページ7
☆前置き
「うあぁ、もう東京歩けない……」
何言ってるんだ、分厚いメガネしてたんだから顔はバレてないって。
「だからって……」
駄菓子……あるよ？ 駄菓子がアリマスヨ？
「そう言って、も……」
駄菓子……？ 駄菓子……。
「やる！ やるからっ！」
サンキュー。おさつぱんは任務を遂行した。
☆本編
やると言ったはいいけど、私には「ザ・おしゃれ」という服はない。ダサい母親のせいで、だ。
なけなしの小遣い、全く無いファッションセンス、八方塞がりとはこのことだ。
「いや、待てよ……？ 友達にいるじゃん、おしゃれな人！」
無地のTシャツにジーンズ、それに黒いパーカーを羽織っただけの服で向かう先は、近所の由里姉さんのところ。年中彼氏を切らさないタイプの人だが、オサレだ！
＊
「へーぇ、それであたしの所に来たのねぇ。キャバで働いてるあたしはおしゃれのタイプが違うわよ？」
「それでいいのっ！ 私の顔、髪、体型全てがそっち系のおしゃれしろって言ってるから！」
バッチリメイクで目を伏せる由里姉さんはとってもきれいだ。優雅で、気品があって、そこは誰よりも尊敬している。けど、男大好きなんだよな……。
「ま、いいわ。教えてあげる。あれ系のお誘いが来るかもしれないから身持ちは固くするようにね」
「由里姉さんが言っても説得力皆無……」
＊
「へぇ、土台が良ければ中学生でもなかなか身綺麗になるわね」
由里姉さんの感心を背中で受けながら、由里姉さんの家を後にした。
すぐ近くに駅のあるマンション。交差点にはすぐ着いた。
「あれ……？ 振り向かない！ たまにジジイが舐めまわすように見るだけだ。やっぱ、美少女だからってみんなが振り返ることは無いのか……ってひやぁ！」
首もとでなにかがぞわわ〜ってした！
目の前には、陰陽師のコスプレをした男の子。厳しい目を向けて、ぼそっと。
「スケベオヤジの霊が憑いたか……」
冷や汗が首を流れていく。
「えっと、お寺はどこだっけなー」
この後ちょっとどころでなく和尚さんに叱られた。
＊‥‥‥‥‥‥‥‥＊
六日目 なりきり失敗
いくら美少女といえども、ただの美しい格好では残りの9000人を振り向かせることは不可能なようだ。そしておもしろさのネタが消えてきた。
今日の名言 なし
おさつぱんからみなさまにお礼を申し上げます→←6.1000人中10000人が振り向く美少女になってみたtake1 *ダサい服*
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おさつぱん(プロフ) - 千夏さん» ヒドイン……深いです……。いえいえ、こちらこそ読んでいただき感謝です！ 読者さまがいるからこそモチベーションの維持にもつながりますし、面白いものが書き続けられますから！ (2020年4月3日 16時) (
レス) id: dd4524b3e0 (このIDを非表示/違反報告)
千夏(プロフ) - やはりヒドインは次元の壁が一枚なくなって初めて魅力が増すものだと感じました。面白い小説をありがとうございます(^^) (2020年4月3日 16時) (レス) id: 30abf986fb (このIDを非表示/違反報告)
おさつぱん(プロフ) - あーやさん» 面白いと言っていただき感謝です！ ヒドインは嫌われてますけど、発想の転換ってものですねﾄﾞﾔｧ() これからもぜひ読んでくださいね！ (2020年4月3日 14時) (レス) id: dd4524b3e0 (このIDを非表示/違反報告)
おさつぱん(プロフ) - 鈴さん» こちらこそ、参加させていただきありがとうございます！田中がどんな風にヒドインするのか、これからもぜひ観察してください！更新頑張りますっ (2020年4月3日 14時) (レス) id: dd4524b3e0 (このIDを非表示/違反報告)
あーや - すごく面白いです！ヒドインでも面白くする方法があったんですね！ (2020年4月3日 11時) (レス) id: a06839afda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おさつぱん | 作成日時：2020年4月1日 22時
