今日も、これからも。【2BRO.】 (ページ21)

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ぶっ飛んでるページ21

兄者さんの言葉に眉を顰める。

『どういうことですか？休戦状態で手は組みましたよね？それとはまた別なんですか？』

兄｢もう全くの別物です。とりあえず座りなさい｣

やたら外人ぽい｢座りなさい｣が炸裂したところで一旦着席。

『一応聞くだけ聞きます。説明お願いします』

兄｢んー、もっと簡潔に手短に分かりやすく言います｣

『はい』

兄｢ここに住んでください｣

『...はい？』

ふざけてるわけでもなんでもなく至って真面目な顔。
だから余計に意味が分からない。

『ごめんなさい、ぶっ飛びすぎてちょっと意味が。一から説明お願いします』

お｢兄者くん、Aちゃん困っちゃってるじゃないのー。いいかい？要はね、休戦状態ってことはいつかは再戦、つまり戦わなきゃいけないってこと。でも別にもうお互い戦う理由はないでしょ｣

『そうですね。丸ごと潰したし、そもそも嵌められてただけだったので今更改めて戦う理由はないですね』

お｢そう、それで俺たちで話し合ったわけよ。俺らと遜色ない戦力ならいっそのこと協力関係を結べばいい。そうすれば今回みたいに嵌められることもないしむしろ仲間が増える｣

『なるほど』

お｢もちろんお互いプラスになるようにしなきゃいけない。だから、お互いの仕事の手助けをするってのは前提として、君には殺し屋以外の俺たちの仕事を手伝ってもらう。その代わり、俺らは君に住む場所を提供する｣

『その結果がここに住め、ってことですか？』

お｢そういうことです｣

ふむ、ここに住んでくださいとかいう訳分からん勧誘の理由は分かった。
提案はお互い利益のあるものになる感じもする。

『けど...私別にちゃんと他に住んでるところあるんで...もし嫌だって言ったら？』

兄｢その時は...おっつん｣

お｢これを返すことはできないかな｣

スっとおついちさんが取り出したものは、一枚のカードキー。

いやちょっと待てそれは...！

『待ってくださいそれ私が泊まってるホテルのカードキーじゃないですか！』

お｢君の手当てしてたらポケットから出てきたんだよねぇ。ホテルの部屋借りてるのは住んでるって言うのかな？？｣

『うっ...』

兄｢これがないと部屋の中のもの取って来られないんじゃないの？大事なものとかあるでしょ｣

おい、それって遠回しにYES以外の選択はないぞって脅してるんじゃ...。

兄｢さぁどうする？｣

この時点で答えは一つしか残されていなかった。

『ここに住みます...』