検索窓
今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:39,141 hit

敵?味方? ページ17

おついちさんの説明は無駄がなく且つ分かりやすかった。


おかげで理解はした。



『でも許容できません』

お「...見ちゃったから?」

『んーまぁそれはいいです。...でもそれより助けたことに対してです。別に一時手は組みましたけど、それはあくまで共通の敵がいたからであって別に味方になったわけじゃない。助ける義理はないはずですよね』

お「そうだね。確かに助ける必要はなかったかもしれない」

『じゃあなんでですか?あの場に置いていけば勝手に死んだかもしれないのに。そっちからしたら敵が減ったかもしれないのに』

お「う〜ん、そうかもしれないけどいくら味方じゃないって言っても一緒に戦ったわけだし、ほっといて死なれたら後味悪くない?」

『そういうもんですか?』

お「そういうもんだよ」


そういうもんか。

お人好しなのかな。私にはそういう考えは頭の中にないからよく分からない。


お「とりあえずご飯食べる?あなた丸一日寝てたからお腹空いてると思うんだけど」


そう言われて思わず時計を見る。現在9時半。丸一日ってことは夜か。
ていうかそんなに寝てたんか。


『...いや帰ります。大丈夫です。お手数お掛けしました』

お「どこに帰るのさ」

『どこでもいいじゃないですか』

お「僕ら君に興味あるんだよね。顔も性別も一切不明の“狐”...せっかく会えたんだ、少しくらいゆっくりしてってよ」


へらへらしているように見えてその雰囲気は有無を言わさないものがある。この人絶対怒らせちゃいけないタイプの人だ。


『...何も話すことはないですよ』

お「そう言わないでさ。とりあえずご飯食べよっか。この扉開けてすぐリビングなんだけど、歩ける?」

『いやご飯食べるなんて言ってないです』

お「ん??」


にっこり笑顔のおついちさん。「いいから行くよ?行かないなんて言わないよね?」的なオーラが出ている。

それは心配してなのか、口を割らせるためなのか。


どちらにせよ怖い。めっちゃ怖い。


『...私少食ですよ』

お「それでも治すには食べることが大事だからね!大丈夫、毒とか入ってないから」

『はー...分かりました行きます行けばいいんでしょ』


おついちさんに根負けした私は仕方なくベッドから降りようとした。


が。



『っいってぇ!!』

お「あー、やっぱ歩くのは無理そうかぁ」


身体中痛すぎる。特に太もも。



お「筋肉痛なってるし、太ももにもろ弾食らってたからね。ま、あれ僕なんだけど」

おついちママ...→←あ、どうも...。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
79人がお気に入り
設定タグ:2BRO. , ギャグ×シリアス , 恋...愛??   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Alice:A | 作成日時:2019年7月24日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。