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29-Aizawa ページ30

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今日の当直はAと俺で
俺は暗くなった医局のデスクでパソコンに向かっていた









そこに、医局の扉が開く音がして
視線を移すと、Aだった









「⋯お疲れ」

「⋯うん、⋯」









Aは俯いたままで、
ソファーの右端に座り込んだ









「⋯」

「⋯」









また沈黙が訪れて、
俺はキーボードを打つ手を止めて、Aの隣に座った









「⋯A、」

「⋯」

「⋯昨日のことは⋯忘れてくれ」

「⋯どうして」









Aの目をよく見ると
目が赤くなっていて、泣きはらしたのが分かった









俺は、Aを苦しめてる









「⋯俺は、Aを傷つけた」

「⋯それは⋯私だよ、耕作のことも⋯広紀も、すごく傷つけた⋯」

「お前は何も________」

「だって⋯!⋯⋯好きなんだもん_______________耕作が」









Aが震える声でそういった瞬間、
時間が止まった気がして、心臓も、止まりそうになった









Aの目から、ぽたりと涙がこぼれて
思わずAを抱きしめる









「⋯A、」

「⋯ごめん、」

「⋯⋯さっき言ったこと、忘れてくれるか?⋯やっぱり昨日のことは⋯忘れて欲しくないし、諦めきれない」

「⋯うん、っ、」

「ずっと好きだ_______________A」









俺は、Aの髪を耳にかけて
目を瞑ったAの顔に手を添えて、









そっと、唇を落とした









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萌娜(プロフ) - cherryさん» コメントありがとうございます(*^^*)具体的に書いて下さって、感激です(><)本当に嬉しいです(*^^*)最後までこの作品を読んで下さり、ありがとうございました(*^^*) (2018年2月10日 23時) (レス) id: 3c9022af09 (このIDを非表示/違反報告)
cherry(プロフ) - 完結おめでとうございます!私今まであんまり新海先生が好きではなかったんですが…惚れました。最後のところで。藍沢先生はもちろん安定のかっこよさなんだけど、新海先生も潔くてすごくかっこ良かったです!連載お疲れさまでした! (2018年2月10日 22時) (レス) id: 84049ed362 (このIDを非表示/違反報告)
萌娜(プロフ) - 山PLOVIさん» コメントありがとうございます(*^^*)喜んでいただけて、とても嬉しいです(*^^*) (2018年2月10日 21時) (レス) id: 3c9022af09 (このIDを非表示/違反報告)
萌娜(プロフ) - ジンジャーココアさん» コメントありがとうございます(*^^*)完結できて、うれしい限りです(><)この作品は終わってしまいましたが、新作を作った際にはよろしくお願いします(*^^*) (2018年2月10日 21時) (レス) id: 3c9022af09 (このIDを非表示/違反報告)
山PLOVI - 藍沢先生カッコヨすぎやろ~~~!!心の中で叫んだ (2018年2月10日 21時) (レス) id: 6ad6e8d7ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:萌娜 | 作成日時:2017年8月25日 20時

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