第20話。届いてたよ ページ20
「Aッ、」
真希が咄嗟の反射でAを突き飛ばす。
しかしその呪霊の前では意味がない。
その呪霊はあまりに巨大で、校舎一棟分はあるかと思う。
呪霊が腕を振り上げ、下ろした。
校舎の一部が弾け飛び、連動し一斉に窓ガラスが割れる。
真希が距離を取らせた甲斐も虚しく、三人は纏めてふっ飛ばされた。
上空に身を躍らせる。
呪霊が二階分の天井を突き破り、その相貌を見せつける。
真希は落下しながらも太刀を構えた。
しかし、位置が悪い。
巨大呪霊は大口を開け、重力に逆らえない自分達を今か今かと待ち構えている。
食べられるのだ。
それを即座に理解したAは、自分を守ろうと動いている”呪い”に命令を下す。
―――真希ちゃんを守れ
Aの命令は絶対である”呪い”は即座に真希の元へ飛んでいく。
それとは反対に、Aはそばにいる憂太の制服をむんずと掴み、力一杯引き寄せる。
「え、あ、Aさん!」
「――大丈夫」
憂太にその言葉が届いたかはわからない。
口を開いたと同時に、呪霊に呑まれたからだ。
Aは胸に憂太を抱きながら、五条先生の言葉を反芻していた。
『君は今回の戦いで・・・――』
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紅 - ミスりました💦お返事ありがとうございます( . .)" (2023年4月15日 17時) (レス) @page50 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2023年4月15日 17時) (レス) @page50 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
愛良(プロフ) - 紅さん» 嬉しいお言葉!!ありがとうございます!!頑張って書きますね!! (2023年4月13日 18時) (レス) id: 96b6d360b2 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2023年4月13日 8時) (レス) @page18 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
愛良(プロフ) - みりかさん» 綺麗で読みやすいって…死ぬほど嬉しい言葉です…。でも普段は丁寧のての字もないです!嬉しいコメント、ありがとうございました! (2023年4月10日 18時) (レス) id: 96b6d360b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛良 | 作成日時:2023年4月4日 10時