『大丈夫』卒業宣言。Ⅱ (ページ9)

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▽ ページ9

「ねえ」

「ん？」

おかしい。

「なんか隠してる」

「隠してねえよ？」

「怪しいぞぉ………………」

そうか？って首をかしげる瑞稀くん。
いや、可愛すぎかて！！！←
………………ってそうじゃなくて。

「いつもの瑞稀くんと違うぞ～？」

「いつも通りだけど」

「なんか、なんて言うんだろ。
いつもの冷血漢というか、当たりキツいというか、冷たい感じの瑞稀くんが増し増し」

「ごめん、一発殴らせてくれる？」

あ、ちょっとだけ戻った。

「ねーえー、絶対なんかあるでしょ？」

「あったところでAには言わないよ」

あるんだな。了解。
んー、こんな時は………

「ま、言いたくないならいいや。
一世から全部聞いてるんだもん。」

「は」

当たり～！！！
一世は口が固いし秘密は守る良い子。
だから瑞稀くんはよく一世に相談するらしいの。内容は知らないけど一世から聞いたフリしとけば動揺するでしょ！
……っていう作戦。その作戦はビックリするくらい上手くいきまして。

「金指………………」

「その顔は、なんかあるんだね？」

「あ」

私の作戦に気づいたらしく、やらかした！って表情で目を見開く瑞稀くん。

「話してよ」

「………………分かった」

渋々、彼は口を開いた。