『大丈夫』卒業宣言。Ⅱ (ページ19)

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愛よ永遠にページ19

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after 6years

「『大丈夫』ってあんまり言わなくなったよね」

「あー、そういえば。あんま言ってないね」

目の前の全身を映せる鏡には真っ白に包まれた人が映っている。

「いつまで鏡みてんの？」

「いーじゃんちょっとくらい。女の子の憧れなんだよ？ウエディングドレスって。」

「へー」

「ねえ興味無いでしょ絶対‪w‪w‪w」

そう、私たちは高校を卒業し、大学も出て、めでたく結婚することになった。

ずっとずっと瑞稀が好きで片想いを拗らせていた事も､
年下の恋のライバルに言いくるめられて泣いた事も、
今では良き思い出になってるんだから人生は不思議。

恋を応援してくれた人、
癒して支えてくれた人、
いつも元気をくれた人、

そして、ずっとそばに居てくれた愛しい人。

みんなに『ありがとう』って言いたい。

「涼くん、一世、飛貴

それから、瑞稀」

みんな同じような顔して「ん？」って振り向くんだもん。思わず吹き出しちゃいそうになったけど、

「今日までほんとにありがとう！」

「A…………」

シンと静寂が部屋を包んだ。
あ、まずいこと言ったかなってちょっと後悔。
と思ったら、

「えー、なんか照れる〜(≧∇≦)」

「俺こそありがと(*´ ˘ `*)」

「A大好きだよぉお〜〜！」

「急にどしたの‪w」

予想通りの返答がかえってきてひと安心。
やっぱりここが落ち着くなぁ。

「俺たち、朱里ちゃん呼んでくるよ！」

「着替え終わったら呼んでって言ってたもんね」

「Aのドレス姿みたら泣くよあの子‪w」

わかりみ深いですネ………
結婚が決まった時も友人は、

Aが結婚だなんて！成長したね！
井上とお幸せにねぇぇぇええ(号泣)

って泣きじゃくってたし。
ハンカチ用意しとかなきゃな。なんて。

「A」

「？」

「愛してる」

今までで1度もくれたことがなかった言葉。
このセリフを言うう日が来るなんて思ってもみなかった。

幸せをありがとう。瑞稀

「私も愛してるよ」

#『大丈夫』卒業宣言。