夫婦漫才？ ページ11
古文の授業中のこと。
早く終わんないかなぁーなんて思いながら先生の話を聞いていると、
「A〜」(小声)
待って今なんか聞こえた。
「？」
「！」ヘ(・。・。)
涼くんでした。
席替えで自分から瑞稀くんと席を離すという凡ミスを犯してしまったせいで、瑞稀くん涼くんとはだいぶと席が離れてる。
この距離で声聞こえたって凄くない？ってか、
「また寝てるやん(突然の関西弁)」
机に伏せて爆睡する瑞稀くん。
よくそんな堂々と寝れるよね。逆に尊敬。
「な、ん、と、か、し、て！」
「今？」
「」ｺｸﾘ
今かよっ！授業中だよ？？
休み時間になって起きなかったら全力で起こします。
.
.
大嫌いな古文の授業が終了。
瑞稀くんはまだ寝てます。
「ホントによく寝るね」
「『寝る子は育つって何回言えば分かるの(怒)』って寝た。」
だから寝る子は育つって可愛すぎかよ！！
(↑デジャブ……?)
「瑞稀くん起きて」
「嫌」
「………………」
即答やめて。なんか傷つく。
「てか起きてんじゃん。」
「寝てる」
「じゃー何で喋れるの？」
「寝言」
「わー凄い寝言で会話成り立つんだぁ……って違う！起きないと次､移動教室だよ？」
「走れば間に合う」
くそっ、移動教室先がこのクラスから近いってこと心得てやがる。(｀ε´ )
「ふ、ふはww」
「どしたの涼くん？」
突然、笑いだした涼くん。なんで？
彼はちょっと……いや、だいぶおバカで数多くの天然発言を残してきたり。
そんな彼が私たちの会話にツボっただけかなと思ったら、
「なんか夫婦漫才見てる気分」
「A行くよ←」
「起きた」
「ちょ、待てって！」
夫婦漫才の7文字が聞こえた途端に身体を起こして立ち上がる瑞稀くん。速っ。
「お前ら言い争いの内容が平和すぎてさ、流石カップルって感じだわ。小学生の喧嘩みたい(笑)」
「瑞稀くん行こ←」
「うん←←」
「だからっっ！」
誰が小学生だっ！
「ホント仲良いな〜って。」
ちょっと黙ったかと思えば瑞稀くんは私の肩を抱き寄せて、
「当たり前でしょ？」
「！」
あ、私いま顔真っ赤だわ。
「はい、ごちそーさまでーすwww」
「///……」
マジでラブラブだねー！と笑いながら瑞稀くんの肩を叩く涼くん。なぜか私は顔を真っ赤に染めることしかできなかった。
いや、原因は100%瑞稀くんだけどね。ズルいや！
＃とにかく授業中は起きてて?
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作者名：だいふくリンゴ☆ | 作成日時：2019年10月18日 7時
