「運命的な。4」【飛影】【幽遊白書】 (ページ18)

今日:13 hit、昨日:7 hit、合計:14,401 hit

167 ページ18

〘仙水「死ぬ前に言い残すことはあるか、、、」

樹「出来ればもう一日生きていたい」

仙水「何故、、、」

樹「明日、、いつも楽しみに見ているテレビドラマが最終回なんだ、、はははっ」

仙水「オレも、、、毎週見てる」〙

笑い話さ、、オレがほんの少し人間くささを口にした事がその時の仙水にはひっくり返るほどショックだったらしい

〘妖怪にも色んなや奴がいるんだな〙

そう言った仙水の顔は年齢以上に幼かった
敵を殺す術にかけては超一流の暗殺者が無垢な素顔を持っていた、、、時限爆弾と恋人をいっぺんに手に入れたみたいだった、、、」

桑原「おいおい、、、段々話が怪しくなってきたぜ」

蔵馬「お前なら止める事が出来たはずだ、、仙水がこうなってしまう前に、、、」

樹「ふっ、分かってないな、、、オレは彼が傷つき汚れ落ちていく様をただ見たかっただけさ」

桑原「なにっ、、、」

樹「真っ白な半紙の上に墨汁を送らせ
墨汁を吸い込んだ半紙はみるみるうちに黒くなる
それと一緒だ、、、人間の醜い部分を見続けた仙水の反応は実に理想的だったな、、、その純粋さゆえ割り切る事も見て見ぬふりも出来ず
ただ傷つき絶望していた、、、そしてその度に強くなっていった」

桑原「けっ、、吐き気がしてきたぜこのサイコやろー
諸悪の根源はてめぇじゃねーかよ！！」

樹「誤解は困る、、、オレが仙水を仕向けた訳じゃない、、、オレは影で彼の変わっていく様を見守り彼が望むままに手を貸しただけだ
そしてこれからもそうするだろう」

蔵馬「できるならこの場でお前を殺してやりたい」

樹「賢明な君ならそれが出来ない事くらいわかっているだろ
オレを殺せば永遠に裏男の腹から出られない」

飛影「忌々しい限りだ」

樹「我々は彼らの戦いをただ見守るだけだ」

裏男の目が開くとその目を通じて仙水と幽助が映し出される