4度目の人生､光と影の話｡【暗殺教室】【男主】

守らせて ページ7

ナイフを構えて前傾姿勢を取る茅野ちゃんに辞める気配は無い｡


茅野「私のせいで皆が真実を知っちゃった事｡クラスの楽しい時間を奪っちゃった事」


これからも暗殺と殺しに向き合う上では真実は知らなければならなかった｡知って良かった｡だから､奪われた時間なんてもの無かった｡

奪われた時間は殺せんせーに誘拐された時間ぐらい()

彼女は強い正義感と感慨深さを持っているからこそ名乗りを上げたんだと思う｡

全員が止めたかった｡でも､止められなかった｡


茅野「…だからせめて…守らせて｡先生の生徒として」


困ったように微笑む茅野ちゃんに殺せんせーは正しかった､大事な事を学べた､と訴えかけるも2代目の触手で空に飛ばされる｡

殺せんせーが､手を出せなくなった｡

2代目に､自由が戻った｡

なら柳沢がやる事は1つ｡殺せんせーの心をズタズタに引き裂いてベキベキに折る｡それだけ｡柳沢の立った親指が下を向く｡

はしたな｡そんな事したアカンやろfuck!!←


柳沢「二代目」


顔怖､捕まれよ｡

2代目の触手にバチバチ光が走って､攻撃態勢に入ると同時にナイフを握り締めた茅野ちゃんも駆け出す｡殺れば出来る､と｡

でも､ナイフが届く事は無かった｡


俺達の目に映ったのは無惨に散る命と､胴を貫く真っ黒な触手｡


スローモーションみたく落ちて行く彼女に息を飲み､空気が固まり､悲鳴じみた叫びが木霊して｡動けるのは俺1人だった｡

殺せんせーが血液や体細胞を集めたとか見えた気がしたが､それよりも落ちる前に彼女を抱えた｡

大丈夫､まだ､ぬくい｡


柳沢「ははははははははははは!!姉妹揃って俺の目の前で死にやがった!!本当に迷惑な奴等だな!!」

『…殺せんせー､大丈夫ですよ｡まだぬくいです』

タコ「………」

柳沢「姉の代用品として飼ってやってもよかったが…あいにく穴の空いたアバズレには興味無くてね」

『､はぁ…取り敢えず捌けるか』


殺せんせーやりようがある事を伝えるも反応がないどころか圧が凄い｡

脈が弱まる茅野ちゃんを抱えて1度後ろに退いた｡

穴空いたアバズレって居らんと思うけどな｡大丈夫かなこの人｡真面目に"にほんごであそぼ"観た方がええんちゃうか｡オススメ｡

一旦捌けると､セーブしていたのか強い圧がもっともっと強くなり､それに伴い殺せんせーの色が変わっていった｡

色は､＿＿＿＿



＿＿＿＿＿＿＿＿＿黒､に見える｡

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