4度目の人生､光と影の話｡【暗殺教室】【男主】

渋谷某所 ページ24

『なんやこれ1級以上しか居らんのか』


2018年10月31日 渋谷某所

五条悟が封印された､という1報は瞬く間に呪術師界に広がっていき､それと同時に世界の均衡がぶっ壊れ始めていた｡

○HKみたいにな｡←

まさに下克上｡地獄と化した渋谷での一連の流れを"渋谷事変"と称されたそこへ駆り出された俺達｡

呪霊のレベルが高いのに加え､腐る程いる一般人を守りながら戦えなんて無理がある｡

取り敢えず悠仁達と合流したいところ｡


『こっちか』


一瞬膨大な呪力を感じ､トンと消えた方向を目指し瓦礫の上を進んでいく｡

案の定そこには血塗れになったもののピンピンしている悠仁｡パンダと西宮と加茂､脹相｡気配としては日下部さんと歌姫先輩ぐらい､か｡

日下部さ〜ん強く生きて〜()


「伝達役(メッセンジャー)なんて､虎杖悠仁1人で事足りるでしょう!!」


怒号と共に強い冷気がこっちまで伝わってくる｡見えないが奥には羂索と裏梅が居るだろう｡

てか俺ん服 防寒性ほぼ無いんやけど(死)

莫大な氷が全員を固めて､上からツララらしき鋭利な氷が動けない彼等の上へ降ってきた｡呼吸音が静かに響いた｡


影の呼吸 壱ノ型 幽(かすか)


『元気しとった??生徒達〜』

虎杖「先生?!」

「久しぶりだね､夏油君」


鋭利なツララは粉雪のようにキラキラ舞う結晶へ｡

こなぁああああゆきぃいいいいい!!!!(((

氷柱の前に立つのは圧倒的に防寒性の無い服に身を包んだ2人｡10月にもなって袖なしの服を着ているのはきっと俺達程度｡

この人が聞くお決まりの文句｡


「あの時の答えを聞かせて貰おうか｡どんな女が好み(タイプ)だい??」

「九十九(つくも) 由基(ゆき)………青彼岸(あおひがん) 翠月!!」


投げキッスしながらいつもの女の好み(タイプ)を聞くこの人は俺と同じ特級術師にも関わらずいつもその辺をほっつき回っている自由人｡

お陰でこちらの仕事が多いのなんの｡五条も1つの原因やけど｡

大昔の生物みたいな九十九さんの呪霊と九十九さん､立派な社畜になった俺｡

何とか戦力となり得る生徒達の相殺は阻止出来た｡


『九十九さん､俺ら袖無し同盟でも結びません??』

「それは良いね｡ところで君にも答えてもらってないな､どんな生物が好み(タイプ)だい??」

『やからなんで俺だけそない括り広いんすか……』

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