決戦前 ページ5
渚「あっ､栗花落君」
『……なんでしょうか』
最後の始業式を終えた俺は教室にサッサと帰って家に帰ろうと足を動かしていたのだが､歩き出したその瞬間に渚君が焦った様に俺を引き止めた｡
どうしよ､めっちゃ嫌やねんけど…自然に聞こえんかったフリして無視してええかな(辞めろ)
僅かな葛藤の末､学校内での栗花落翠月を優先する事にした｡返事をすると渚君は良かったと顔を明るくする｡
辞めてくれ､俺の穢れが目立つだろうが(切実)
その顔で放課後まで居て欲しい､裏山に放課後来て欲しい､と言う渚君に間を置いて渋々分かりましたと返事するしか無かった｡
教室にそこから戻ったが明るさは微塵も戻って来ておらず､暗い雰囲気が漂っていた｡
俺は別の意味で気分が落ち込んでるが｡
ビ「一番愚かな殺し方は…感情や欲望で無計画に殺す事｡これはもう動物以下」
倉橋「ビッチ先生…」
シーンと静まり返った教室｡
そこにやってきたビッチ先生は開いた扉の側面に凭れながら語り始めた｡憂いを帯びた目を伏せながら助言しに来た｡
ビッチ先生は殺し屋をしているくせに情が深くて少し流されやすいところがある｡
正直めっちゃ殺し屋向いてへん｡←
だからこそ何か言いたいのだろう｡
ビ「そして次に愚かなのは…自分の気持ちを殺しながら相手を殺す事」
それはもはや呪いにしかならない｡
殺したくないと思って殺したり､"死"を拒んでしまうと､祈本里香を例にしてその感情は呪いとなってしまう｡
呪いは相手へだけでなく､自分にも｡
永遠の
もしもそれを更に殺そうとすると､また呪いが…そんな負の連鎖が出来る｡
それを祓うのが俺達｡でも負の連鎖のサイクルの速さを上回る事は無い｡
ならパンピーの方殺しちまおうぜ｡となるのは仕方ない気がする｡
私のような殺し方をしてはダメ金の代わりに沢山のものを失う｡と忠告するビッチ先生の声には後悔に近い気持ちが感じられた｡
ビ「散々悩みなさいガキ共｡あんた達の中の…一番大切な気持ちを殺さないために」
踵を翻したビッチ先生｡
その言葉を脳に残したまま授業は進む｡
時間は確実に刻一刻とその時に迫っている｡
彼等はぶつかる｡
真実を知って､そこで終わらない為にも｡終わらせない為にも｡胸の大義を信じて真っすぐ進む為にも｡
決戦は今日｡放課後に､裏山で｡
『(帰れられへんならもう裏山更地にするしか…)』←
┈┈┈┈
やっと全巻揃いました…!!
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凪 - いつも楽しく拝見させて頂いてます!あの…もしわざとでしたら申し訳ないんですけど…題名がタイムリミットがタイムミリットになってます… (2022年11月27日 11時) (
レス) @page34 id: 7630bcd571 (このIDを非表示/違反報告)
June(プロフ) - リートゥさん» ありがとうございます！！！！！偶に載せてくれるリートゥさんのイラスト私も好きです！！！！ (2022年3月21日 16時) (レス) id: cc9df32f04 (このIDを非表示/違反報告)
June(プロフ) - Makua*ぼっちさん» ぉぉおおおおおおMakua大丈夫か！！！ありがとう同士よ､！！！ (2022年3月21日 16時) (レス) @page44 id: cc9df32f04 (このIDを非表示/違反報告)
リートゥ(プロフ) - あああああああああああああああああああああああああああああああ私も描かなきゃ暗示！！！カッコいいです！！！！すき！！ (2022年3月21日 14時) (レス) @page44 id: 67a61c7ed2 (このIDを非表示/違反報告)
Makua*ぼっち - ああああああああ！おでこ好((((( (2022年3月21日 14時) (レス) @page44 id: 5e3e454f6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：June | 作成日時：2022年2月11日 12時
