してやったり ページ44
弥「お題､これですよね!!ていうか僕ですよね?!」
『…うんまぁ…せやな』
俺は思考を放棄した｡←
息を僅かに乱しながらもニッコニコの笑顔で俺の木刀や自分自身を指さして俺に一方的に話し掛ける弥に諦める｡
なんで俺の木刀持ってんの??とかもう聞かへん…なんか知らぬが仏な気がする…()
『…取り敢えず行こか､』
弥「待って下さい若!!」
ツッコんだ負け､と決めてゴールのある方向を向いたその時､突然弥にジャージの裾を掴まれて一時停止をする｡
どないしたん??と聞けば「若足速いじゃないですか!!追い付けません!!」と文句を言い放たれ､然しその弥の顔は変わらず笑顔｡
そのちぐはぐな弥の行動に確かに俺足速いもんな､と納得するより早く意図を理解する｡
弥「若!!」
『(コイツ手ぇ繋げ言うとるな……)』
ジャージからは手を離さないし､でも手を繋いでくれと言ってこない辺り俺から手を繋いで欲しいのだろう｡魂胆が見え見えだ｡
せやったらもっと上手い事やらな｡なんなら俺が教えたるわ､何回も五条に激辛水飲ましてきた俺が｡←
早くしないと1位を取られてしまう｡かといってコイツの言う通りにするのは少々癪に障る｡
どないしよかな…と考えた末俺が出した結論は｡
『ごめんな』
弥「ゑ」
弥が困惑するのなんて気にせずサッと弥の肩と膝裏に手を回し､そのまま抱え上げた｡
実況の後輩ちゃんが､E組の皆が､会場が困惑と驚きの声と黄色い歓声で埋め尽くされる｡
状況を把握したのだろう弥が「わわわわわ､若?!」と真っ赤で汗がダラダラの驚いた顔をして叫ぶのは無視｡←
してやったり､だとか弥押し強い癖に自分が押されんのは弱いからな…などと呑気に考えながら横抱きにしたまま1位でゴールイン｡
弥の思ってもみいへん行動出来たし今やったらスキップで上層部に殴り込みに行ける｡←
合格を貰い待つ場所に移動していると弥が真っ赤な顔を隠して聞いてない…聞いてない…とうわ言の様に呟いていて流石に可哀想(笑)なので降ろしてあげた｡
『ホンマ押されんのに弱いよな』
弥「無理…まじで殺す気ですか…､」
『ごめんやん』
ジーッとジャージのファスナーを下ろして脱ぎ､弥の頭に被せてポンポンすると会場が沸くのとは対称的に口を真一文字にして俯きながら黙った｡
服着とったらヒョロに見えるけど筋肉あるからな…
代わりに茹でたこみたいに顔の赤さの限界突破しとったけどまぁええわ(アカン)
さて､次はお待ちかね＿＿＿＿＿
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トカ - 時の流れ？なんやそれ、どういうこt、、、あーーーーーーー← (2月6日 17時) (
レス) @page50 id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - あ、、、、、成程、ね、、、本当に時の流れって残酷だよね、、、 (8月20日 14時) (レス) @page50 id: 0336b46ae5 (このIDを非表示/違反報告)
June(プロフ) - 蝶々さん» ありがとうございます〜！！ここまででも長いのにこんなところまで読んでくれてありがとうございます😭 (2022年2月11日 21時) (レス) id: e44cb7722c (このIDを非表示/違反報告)
蝶々 - 超絶面白いです！この作品すごい好きです！ (2022年2月11日 21時) (レス) @page22 id: 11b1ad38fd (このIDを非表示/違反報告)
June(プロフ) - (｀・ω・´)さん» 分かって頂けましたか？！良かったです。。。 (2021年12月23日 13時) (レス) @page50 id: e44cb7722c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：June | 作成日時：2021年11月4日 21時
