4度目の人生､波乱万丈な話｡【暗殺教室】【男主】

同刻 ページ18

同刻､某喫茶店｡

目立つ水色と緑のカラフルな頭が他の並んだ頭に紛れてちょこんと見える｡


「うーむ､イケメンだ」


その緑頭…いや､緑の髪を持つの少女の茅野カエデが1人のウエイターを見て呟く｡

視線の先のウエイター基､彼女らの同級生の磯貝はマダムとにこやかに談笑をしており言わずもがな心を鷲掴みにしているマダムキラーだと分かる｡

てきぱきと作業をこなしてくその姿にE組は感嘆の息を漏らす｡


「実にイケメンだ､うちのリーダーは…」

「殺してぇ」


殺したい､て｡

…と､言いたいところだが皆ツッコむのも忘れる程磯貝がイケメンなのだろう､遂には磯貝のイケメン行動録を話し始めた｡


前原「あいつの欠点なんて貧乏くらいだけどさ､それすらイケメンに変えちゃうのよ」


貧乏委員､なんてコードネームを実は付けられていた磯貝のアイディンティティでもあるような貧乏｡

そしてそれをもイケメンに変えてしまう程のイケメンな言動の数々｡


前原「激安店のを安く見せず清潔に着こなすしよ」

「｢(イケメンだ!!)｣」

前原「あいつの金魚料理メチャ美味いし」

「｢(イケメンだ!!)｣」

前原「紙が三角に畳んであった」

「｢(イケメンだ!!)｣」

岡島「紙なら俺も畳んでるぜ｡三角形に」

「｢(けがらわしい!!)｣」


岡島だけめっちゃ不憫｡

まぁ普段の行いが大事って事…か??

何故か磯貝と全く同じ行動をしているのに岡島にだけ女子が引いている間にもテンポの良い会話は再開される｡


前原「見ろよ｡あの天性のマダムキラーぶり」

「｢(イケメンだ!!)｣」

渚「僕もよく近所のおばちゃんにおもちゃにされる」

「｢(しゃんとせい!!)｣」

前原「本校舎の女子からラブレターもらってるしよ」

「｢(イケメンだ!!)｣」

片岡「あ…私もまだもらうなぁ」

「｢(イケない恋だ!!)｣」


そんな事いったら翠月もまだ…というか毎日毎回顔合わせる度に弥に迫られてんなぁ…()

なんかこれに関しては色々アカン気がする｡フラグ立ちまくり｡あ､でもそのフラグをベッキベキに粉砕していくんが翠月なんやわ｡

後半の方はなんかちょっと違うのが混ざっていたがそれよりも別のものが混ざってきた｡


タコ「イケメンにしか似合わない事があるんですよ｡磯貝君や…」


カチャ､と音を立てカップが置かれてE組の方を振り向くのは担任の殺せんせー｡

そして殺せんせーは堂々と言い放つ｡


タコ「先生にしか」

「｢｢(イケメ…なんだ貴様!?)｣｣」


そらそうなるやろ｡

非情→←着電と俺

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す