ガコン。 ページ49
刹那鈍い音がして、それと同時に潰れたカエルのような苦しそうな声がする。
ズサッと地面に落ちるのは岡島と吉田の2人。
観客の視線は1人に注がれる。
〈なっ、なんと浅野君一瞬で2人落とした!!〉
A組の指揮を取っていた学秀、浅野学秀だ。
学秀は腕を捻り、棒を軸に蹴りを食らわせて瞬きする間に岡島吉田を排除してみせた。
学秀はそのまま棒の上に片足を乗せて上から敵を、いや、皆を見下ろす。
学秀「君達ごときが僕と同じステージに立つ…
蹴り落とされる覚悟は出来ているんだろうね」
きゃー!!学秀可愛いー!!こっち見てー!!←
俺の知っている範囲の学秀の習っている、習っていた武道は柔道や空手…と合気道とか。あと
兎に角、何が言いたいのかというと学秀は俺という異端者の介入があってか、それとも元々か。
〈うおおっ?!なんと浅野君1人でバランス崩さず守ってる!!さすがだァ!!〉
向かうところ敵無し…なのだ。
厳密に言うとまだ俺と學峯さんの領域に至ってへんから"ほぼ"敵無しなんやけど(細かい)
向かってくる敵を伸していく学秀になんとE組は驚きの一手を打つ。まさにこれが人徳なのだろう。
学秀には無i(((
〈な…なんとE組…さらに増援ーーッ!!〉
E組は棒を2人で支えているのをどうやってんだとツッコまれ梃の原理だとか適当な事を連ねて無理やり納得させていた。
それを見ている時、ついでに見つけた。
俺が目立つ事で原作よりもっと埋もれてなりを潜めていた"爆弾"を。
その時グラリ、と棒が倒れてきた。学秀が防御に回って司令塔が無くなったからだろう。
それに気付いたA組が集まってくる。
〈A組も防御の体制が整ってきた!!これさえ耐え切ればE組に打つ手はもう無いはず!!〉
歓声がグラウンドを包む。興奮のアベレージが最高潮になりA組の防御も整ってきた。
だがもう遅い。
導火線に火がついた爆弾は止められやしない。
磯貝「今だ!!来いイトナ!!」
その
イトナは走り出す。
殺せんせーが笑って、最後まで最終兵器は取っておくべきだ。と言う。
磯貝の組まれた手の上に足を乗せたかと思えば磯貝は力一杯イトナを振り飛ばす。
"歩だと思ってた小駒が成ったら竜王だった"
まさにその通り。
そう思った瞬間、イトナは本当に"飛んだ"。
そのままイトナは棒の先端にしがみつき、棒は抵抗もなくただ重力に従って、従って____
_____ガコンッ
258人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
トカ - 時の流れ?なんやそれ、どういうこt、、、あーーーーーーー← (2月6日 17時) (レス) @page50 id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - あ、、、、、成程、ね、、、本当に時の流れって残酷だよね、、、 (8月20日 14時) (レス) @page50 id: 0336b46ae5 (このIDを非表示/違反報告)
June(プロフ) - 蝶々さん» ありがとうございます〜!!ここまででも長いのにこんなところまで読んでくれてありがとうございます😭 (2022年2月11日 21時) (レス) id: e44cb7722c (このIDを非表示/違反報告)
蝶々 - 超絶面白いです!この作品すごい好きです! (2022年2月11日 21時) (レス) @page22 id: 11b1ad38fd (このIDを非表示/違反報告)
June(プロフ) - (`・ω・´)さん» 分かって頂けましたか?!良かったです。。。 (2021年12月23日 13時) (レス) @page50 id: e44cb7722c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:June | 作成日時:2021年11月4日 21時