え…? ページ30
渚side
男子100m走に出ている1人、木村君がA組を押さえて1位という快挙を成し遂げてくれた。
殺せんせーはその木村君の姿をカメラに収めようと凄く必死になってたけど…
男子100m走に出るのは木村君と…栗花落君。レーンの内側に順番に入っていく中に栗花落君が見える。殺せんせーもカメラを準備しだしたその時。
「「「キャアアアア!!!!」」」
タコ「にゅやっ?!何事ですか?!」
茅野「に、2年生…と1年生??」
アイドルなどに向けられるまさに黄色い声援がグラウンドに木霊した。
殺せんせーが驚いてブンブンと頭を振って辺りを見渡す。同じように僕や茅野だけでなく皆も辺りを見ると1、2年生が沸いていた。
3年生のリレーなのに何故所謂後輩達が沸いているのかよく分からなくて首を傾げる僕達を他所に後輩達の盛り上がりは増していく。
その中で皆が思わず目を見開いた一言が飛び出る。
「「「栗花落せんぱーーーい!!!!」」」
聞き覚えがある、というかありすぎる珍しいその苗字を呼ぶその声の中には女子だけでなく少なくない男子の声が混じっていた。
中でも黒髪の可愛らしい顔をした(でも僕より身長は高い…)男の子が1番目立っていた気がした。
一方E組の観客席は混乱。
栗花落なんて苗字早々聞くようなものじゃないし。
茅野「え、え、今"栗花落先輩"って言った??」
渚「い…言ってた…よね??」
皆の方を向くと信じられないけど事実、と言いたげな顔でうんうん、と頷くので混乱は増すばかり。
カルマ君も「え、栗花落??栗花落君??」と珍しくポーカーフェイスが崩れて壊れたように栗花落君を連呼して困惑気味だった。
失礼かもしれないけど栗花落君がそんなに人気だなんて初めて聞いた…
〈なんか凄いな……あ、出場者は我らがA組──〉
放送が掛かると静かになる後輩達。
ちょっと息が合いすぎていて怖い…とか…
もしかしたら他のクラスに栗花落という人が居るかもしれない、という事で取り敢えずこの話は一旦中止にした。
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トカ - 時の流れ?なんやそれ、どういうこt、、、あーーーーーーー← (2月6日 17時) (レス) @page50 id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - あ、、、、、成程、ね、、、本当に時の流れって残酷だよね、、、 (8月20日 14時) (レス) @page50 id: 0336b46ae5 (このIDを非表示/違反報告)
June(プロフ) - 蝶々さん» ありがとうございます〜!!ここまででも長いのにこんなところまで読んでくれてありがとうございます😭 (2022年2月11日 21時) (レス) id: e44cb7722c (このIDを非表示/違反報告)
蝶々 - 超絶面白いです!この作品すごい好きです! (2022年2月11日 21時) (レス) @page22 id: 11b1ad38fd (このIDを非表示/違反報告)
June(プロフ) - (`・ω・´)さん» 分かって頂けましたか?!良かったです。。。 (2021年12月23日 13時) (レス) @page50 id: e44cb7722c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:June | 作成日時:2021年11月4日 21時