4度目の人生､慣れてきた話｡【暗殺教室】【男主】

来たる最上階 ページ34

遂に来てしまった最上階｡風の音が聞こえる｡

最上階のカードキーはさっき9階の見張りから奪った…と言いたいがソイツらはお釈迦にしてしまったので俺の貰ったカードキー()

クラブの持ち物検査の時に従業員さんに頼んでおいた物である｡なんと便利なんだろうか､権力は(((

俺は烏間先生の前に再び立ち､静かにカードキーを差して扉をスウ､と開けたとこで後ろに引っ込んだ｡

そこで先生の言葉を思い出す｡


烏間「階段ルートでの侵入者を本気で警戒していたわけではなかったのだろう」


そして､後半はあまり話を聞いてはいなかったが気配を消すために"あの歩き方"を使えとも｡←

烏間先生がさっと手を挙げる｡

それを合図に､皆が歩き出した｡

歩き方は"ナンバ"と呼ばれるもので手と足を一緒に前に出し､衣擦れ､靴の音を抑えられる｡

昔は忍者も使った歩法らしいのでこの場にはもってこいだろう｡侵入者に相応しい(言い方)←

静かに､静かに皆で近付いて｡持てる最大の武器と､最悪のシチュエーションで｡


『…呪霊かよ』


…その人はいた｡

思わずあぁ零す程ここ十数年感じていなかった筈の､感じる事はなかった筈の､強大な負の感情が渦巻くど真ん中に｡

なんかこんなくそデブ呪霊昔居たな(((

近くにあるのは配線のついたスーツケース｡中にはウィルス治療薬｡記憶だけでなく六眼でも確認済み｡

更にスーツケースには爆弾がついており､背を向けている"そいつ"は手元に起爆リモコンらしきボタンを置いている｡

まずは､打ち合わせ通りに｡

最初､可能な限り接近して､出来れば取り押さえる｡
遠い距離で気付かれたら烏間先生が"本人"を撃つ｡

リモコンを取る手を遅らせたら､皆で一斉に襲いかかって拘束する｡

そして焦った顔を見せてもらう｡
苦しんでる皆の前で､謝ってもらう｡

でも…分かってる｡分かっているのだ｡俺は｡


『……アカン』


この作戦は､失敗に終わる事を｡

この先の事を｡

俺なら止められるし変えられる｡

それでも､

俺はこの力を持っていても､それ(原作)を止めない｡

身内→←9階､ザk(((

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