挑発の後だけは…() ページ9
学秀から俺の出番は聞いていた。恐らく學峯さんから聞いたんだと思う。
出番間近となった俺は手伝っていた場所から離れて走り出した。通り過ぎた人達が目ん玉ひん剥いてた。
〈二回の表!!相変わらずこの鉄壁のバントシフト!!〉
その放送が聞こえてきた俺は人と人の間を縫ってE組のベンチまで向かう。
どうやら俺の代わりにカルマが出る事になったようでどうしたのかと周りがざわつき始めた。
ごめん、ホントは打順俺なんだわ()
俺が内心謝りながらカルマの姿を捉えるとカルマは少し大きい声で言った。
業「ねーえ、これズルくない理事長センセー??」
學峯さんは黙ったまま。
茅野「うわっ?!びっくりした…栗花落君か…」
『あ、すいません…』
茅野ちゃんのそのセリフでE組の目線が一気に俺に向く。
タコ「栗花落君!!もう来ないかと思ってカルマ君を出してしまいましたよ!!ささ、早く!!」
『え、え、??』
殺せんせーのその言葉を聞くやいなやE組の皆に背中を押される。俺はグラウンドギリギリまで背中を押されてしまった。
別にこうなるかなーとは思ってたけど演技って大事だから演技したけど…俺役者なれるわ。←
業「これだけジャマな位置で守ってんのにさ、審判の先生何にも注意しないの。
ギャラリーに向けての"おまえら"発言に俺は頭を抱えそうになった。
あー、どうせ行かないとダメならもうちょい早く行っておけば良かった。
業「あーそっかぁ、おまえ等バカだから守備位置とか理解してないんだね」
カルマの挑発の後のバッターなんて嫌に決まってんだろうが…!!
「小さい事でガタガタ言うなE組が!!」
「たかだかエキシビションで守備にクレームつけてんじゃねーよ」
「文句あるならバットで結果出してみろや!!」
カルマの挑発にイラッとしたギャラリーから缶やらゴミやらを投げられるグラウンド。
本気で燃やしてやろうかと思った。
殺せんせーとアイコンタクトをされたカルマは俺の姿を見つけないわけもなくニヤニヤしながらこちらに歩いて来た。
業「来ないかと思ってたよー、栗花落君」
『野暮用で遅れまして…』
ふーん、と言いながら俺にメットとバットを渡してくるカルマ。有難く(??)被った。
タコ「君なら出来るでしょう、きっと皆さんがやって来ていた殺り方を」
『…善処します』
知っては居るけどそれを実行出来るかどうかなんだよなー…ホームランしちゃいそう…()
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June(プロフ) - 紺夜(縁側で昼寝したい)さん» あれ??なんで皆わしの好み知ってんだ?????? (2021年8月24日 11時) (レス) id: e44cb7722c (このIDを非表示/違反報告)
紺夜(縁側で昼寝したい) - なんかとりあえず外出て見たらナンパされまくってるとこをE組男子に助けられてるところを見たいなぁーなんて (2021年8月23日 21時) (レス) id: 805f8cb2b6 (このIDを非表示/違反報告)
紺夜(縁側で昼寝したい) - なんか朝起きたらメロンが2つ的な感じでお願いしたくない事もなくってよ← (2021年8月23日 21時) (レス) id: 805f8cb2b6 (このIDを非表示/違反報告)
紺夜(縁側で昼寝したい) - リクエストなのですが、夢主くんにょた化おなしゃす_|\○_ (2021年8月23日 21時) (レス) id: 805f8cb2b6 (このIDを非表示/違反報告)
紺夜(縁側で昼寝したい) - ワイの脳内パイナポォ← (2021年8月23日 21時) (レス) id: 805f8cb2b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:June | 作成日時:2021年8月19日 10時