６２話 ページ16
Aside
「ま、悪いが父さんは難しいものは苦手でな。
とりあえず、撃ってみ！！！」
「何がとりあえずだよ、もうお家帰りたいよおお。」
俺に一発当てれたら帰れるぞ！
なんて軽く言っちゃってくれるがやめてくれ。
わたし一般人。アイアム一般ピーポー。
「う、撃てないよ…。実の父だよ？それにもしかしたら死ぬかもしれないし…」
「…父さんを、見くびっちゃいけないよ。父さんだって銃弾は避けるし、さっき言ったように防弾チョッキ着てるし…」
「でもっ！」
私がどうにかやめさせようとしていると、父さんは突然大きなため息をついた。
そのため息は、何処と無く、重かった。
「俺は、こんなことはしたくなかったんだが。」
「へっ？」
バァンッ＿＿
左頬に軽くかすった小さな熱いもの。
それが何かは、父さんの右手にある黒い物体で判断できた。
銃弾だ、銃弾が飛んできた。
「と、とと父さん！？」
「A。死にたくなかったら父さんを撃て。
死ぬ気で、撃て。」
キリッとしていて、殺気を帯びている顔は、いつものチャラけている父さんからは想像出来ないような顔だった。
私でもわかったよ。
父さんは、私を本気で
可笑しいよ、幾ら何でもおかしい。
でも、そんなこと言ってらんない。
私は無装備、相手は防弾チョッキ着てる。
先に撃たれて死ぬのがどっちかなんて、すぐ分かる。
なら
「っ！」
パァンっ＿＿
「おっと」
私は実の父であろうが何であろうが撃つよ。
軌道は乱れてて、当たる気配は今のところ無いけど。
ちゃんと狙ってしまえばきっといつかは当たる。
そしたら家に帰れる、母さんの美味しいご飯が食べれる。
いつもの平和な日常に…は戻らないな。
けどいい、いい。
今ここで、父さんに殺されるよりかは。
「別にいいんだよッ！！」
カキィンっ＿＿
「いだｯ！」
何十発目の銃弾が、くるりくるりと避けていた父さんの横腹に当たった。
ああ、やっと…
「なんだ、撃てるじゃーん。」
「…今回だけね。」
優しい父さんに戻った。
それは、良かったんだけど。よかったんだけど。
筋肉痛で動けないなう。
.
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ロシナンテ。(プロフ) - もう続きませんか…？ (2023年2月18日 20時) (
レス) @page37 id: 7c91679d8c (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ぱふぇ - なんだかんだ言って原作に巻き込まれているのを見るの楽しいです！更新頑張ってください！ (2018年6月12日 13時) (レス) id: d968ce28b5 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - フェイタン天使さん» 仲良くしていっちゃいたいと思います！笑 頑張ります、ありがとうございます！ (2018年2月16日 20時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - どっちのファミリーもホントに好きで、主人公と今後とも仲良くして欲しいです。更新待ってます！ (2017年12月19日 22時) (レス) id: 0471dee109 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - マーモンかわいいいいいいいいいいいいいいさん» ganbarimasu！！！ (2017年10月11日 10時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2017年6月18日 16時
