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電話 ページ10

「…ゴメン…ほんっとにゴメンね、ななくん…!!」

「い、いえ、大丈夫です」


ゴメンよほんとに。

一緒に服買いに行こうなんて偉そうに言っときながら服が無いことに気づいて買いに行けなかったよ俺のバカ。
てか、服が無いから買いに行こうとしてたのに外に出させようとするとか。
バカとかそういうレベルじゃねえ。

ゴメンねななくん…


「じゃあ買ってくるけど、絶対部屋から出ないでね!」

「え?なんで…」

「何でも!誰か来ても出ちゃダメだよ!」


そう言い残して家から出る。

記憶喪失のダボダボの服着た大人が突っ立ってたら警察沙汰になりかねないからね。
警察行きたくないって言ったのななくんだし。


「よし、行くか」


ポケットから携帯を取り出して慣れた手つきでボタンを押す。


「お、もしもし」

《誰?》

「俺」

《やだ、詐欺?》

「なんでそうなるんだよ」

《ごめんなさい、何か用かしら?A》

「あぁ。あのさぁ、俺の目線よりちょっと下の身長って何センチくらい?」

《100…70とか、そこらへんじゃない?》

「んじゃ、170と仮定して、170前半の細身の男性が着る服ってサイズ何?」

《MかLね。LLもあるけど、細身ならLの確率が高いわ》

「さんきゅ」

《どうして?》

「んー、プレゼントしようと思って」

《誰?まさか…》

「間違っても斗真じゃねえから安心しろ」

《よかった。斗真だったら貴方を殺してたわ》

「サラッと言うのやめろ」


軽口を叩きながらマンションの階段を降りる。
エレベーターは使わない。
何故なら待つのがめんどいから((


「さんきゅー助かったわ」

《どういたしまして。用はそれだけ?》

「あぁ。…あ、待って、」

《え?》

「小動物に懐かれる方法って何がある?」

《貴方、本当に何があったの?》

「何も」

《…餌付けとか、そんなんじゃないの?》

「餌付けかー」

《もう知らないわ。切るわね》

「あ、ちょ、美琴、…切りやがった」


餌付けねー

ななくん動物じゃないしなー

(小動物とか言ってたのはどこのどいつだ)

服屋→←名前



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漢女(プロフ) - すっごく面白いです!!!続きが気になるぅぅぅ!更新頑張ってください! (2021年10月6日 20時) (レス) @page46 id: 98465022b8 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 面白いです!更新頑張って下さい! (2019年3月12日 10時) (レス) id: 4b7909c7a1 (このIDを非表示/違反報告)
奏多(プロフ) - ミルクティーさん» ありがとうございます!出来る限り更新していきます! (2018年11月23日 9時) (レス) id: cf2adda2ab (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー(プロフ) - 最近更新が多くてとても嬉しいです!こういった話が大好きな私にとっては好きすぎる作品です() (2018年11月23日 0時) (レス) id: 8cebe82b4d (このIDを非表示/違反報告)
奏多(プロフ) - みつきさん» ありがとうございます!嬉しいです! (2018年11月18日 10時) (レス) id: cf2adda2ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:奏多 | 作成日時:2017年12月1日 16時

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