喧嘩 ページ31
「ななくん、って…そのひとのことですか？」
「え、あ…」
「その人…そらるさん、ですよね？」
あぁ、この人は。
ななくんを探して、ななくんを心配して、ななくんを心から大切に思ってる人なんだね。
ほら、やっぱり。
ななくん、君には素敵な友達がいるじゃない。
「…ここじゃなんですから、向かいのカフェにでも行きませんか？」
多分まふまふさんと思しき人の後ろから話しかけてきたのは、苦笑いをしながらも警戒心むき出しの男の人。
この人も、ななくんが大切なんだなぁ。
「ななくん、行く？」
「…いい、行かない、です」
「…そう」
「そらるさん、何言って…」
「これ」
ななくんが首を振ったのを確認してから俺は財布から名刺を取り出す。
住所や職業、名前、電話番号の記載された名刺。
個人情報ぎっしりの。
「…？」
「ここに連絡ください。次は、きちんとお話をしましょう」
俺はそう告げてななくんの手を引く。
背を向けて歩き出そうとすると、ぐい、と肩を引っ張られた。
振り向くと、苦しそうな、悲しそうな顔をしたまふまふさんが立っていて。
でも俺の肩を引くその手の力は、何よりも強い。
「…ふざけてんですか？今まで俺たちがどれだけ…！」
「まふ、やめろって」
「…いつでも来てください。待ってますから」
「待てって…！」
「まふ！」
今にも掴みかかりそうなまふまふさんを周りの3人の人が止める。
俺がまた歩き始めると、後ろからななくんもついてくる。
店を出て、ふっとため息をついた。
キョトンとしたままのななくんの頭を撫でる。
「…ごめんねななくん。買い物、台無しになっちゃった」
「…いい、です。でも、」
「でも？」
「あの人たち、誰ですか…？」
怯えたような仕草をするななくんは、本当に何も思い出せていないようだった。
・
髪を切ったら反応欲しいし
更新したらなにかしら反応して欲しい
じゃないと妄想ぶちまけてる独り言じゃないか悲しい((
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漢女(プロフ) - すっごく面白いです!!!続きが気になるぅぅぅ！更新頑張ってください！ (2021年10月6日 20時) (
レス) @page46 id: 98465022b8 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 面白いです！更新頑張って下さい！ (2019年3月12日 10時) (レス) id: 4b7909c7a1 (このIDを非表示/違反報告)
奏多(プロフ) - ミルクティーさん» ありがとうございます！出来る限り更新していきます！ (2018年11月23日 9時) (レス) id: cf2adda2ab (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー(プロフ) - 最近更新が多くてとても嬉しいです！こういった話が大好きな私にとっては好きすぎる作品です（） (2018年11月23日 0時) (レス) id: 8cebe82b4d (このIDを非表示/違反報告)
奏多(プロフ) - みつきさん» ありがとうございます！嬉しいです！ (2018年11月18日 10時) (レス) id: cf2adda2ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏多 | 作成日時：2017年12月1日 16時
