宥慰 ページ24
「わかったわかった」
「うぅ〜…」
「ごめんごめん。ごめんね」
頭を撫でてやりながらななくんを宥める。
まだ少し泣き止みそうにないこの小動物をどうするか、と思いながら、一応ソファに並んで腰掛けた。
思ったけど、そらるくん、なら29歳なんだよね、この小動物。
すごいなー(何が)。
「そんなに帰るの嫌?」
「…いや…っ」
「そっかぁ」
じゃぁ、まぁいいんじゃないかな。
正直こんなに嫌がってるななくんを無理やり帰すのは気がひけるし。
なんか可哀想になってくるし。
本当はダメなんだろうけど。
可哀想とか、ただの俺のエゴだし。
無理やりにでも返すべきなんだろうけど、俺はそこまで出来た人間じゃないから、許してほしい。
なんて思っていると、少し怒ったようなななくんが俺の膝にぼすんと頭を預けてきた。
因みに向こうを向いているので、顔は見えない。
「えーっと…ななくん…?」
「いいって言うまで動きませんから」
拗ねたような声色が聞こえ、少し怯む。
見えないけど、頰を膨らませているであろう顔を想像して、思わず吹き出してしまいそうになった。
いけない。
また睨まれる。
…まぁ、なんか反応面白いし、ちょっとこのままでいようかな。
・
時々軽いSになっちゃう夢主くん。
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漢女(プロフ) - すっごく面白いです!!!続きが気になるぅぅぅ!更新頑張ってください! (2021年10月6日 20時) (レス) @page46 id: 98465022b8 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 面白いです!更新頑張って下さい! (2019年3月12日 10時) (レス) id: 4b7909c7a1 (このIDを非表示/違反報告)
奏多(プロフ) - ミルクティーさん» ありがとうございます!出来る限り更新していきます! (2018年11月23日 9時) (レス) id: cf2adda2ab (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー(プロフ) - 最近更新が多くてとても嬉しいです!こういった話が大好きな私にとっては好きすぎる作品です() (2018年11月23日 0時) (レス) id: 8cebe82b4d (このIDを非表示/違反報告)
奏多(プロフ) - みつきさん» ありがとうございます!嬉しいです! (2018年11月18日 10時) (レス) id: cf2adda2ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奏多 | 作成日時:2017年12月1日 16時