新野先生の娘は元軍医さん!？【伍】 (ページ45)

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帰る場所③ ページ45

(夢主side)

伊作「はい！できました！明日の夕方ごろ、またいらしてください！薬塗り直しますから！」
『伊作、いつも本当にありがとう！！』

伊作「フフッｗどうなさったんですか先生？急に改まって、僕テレちゃいますよｗ」
『いつも思っていることを伝えただけよ！では、おやすみ！』
土井「伊作も、もう寝るんだぞー」
伊作「はい！おやすみなさい！」

薬を塗り包帯をしてもらった後、私は伊作と別れ、半助さんと教員長屋へ行った。

『いいですね。「おかえりなさい」「お疲れ」「頑張ったね」って言ってくれる人がいて、温かい、帰る場所があるのって！』

(「本当に無事で良かった。一人でよく頑張ったね。)

『！？』

心拍数が上がる。また動悸？

土井「ん？どうかした？顔が赤いね。熱でも出たのかな…」

私の顔を心配そうにのぞき込む半助さん。

『っ///』

どうしたんだろう…顔を耳だけが熱い。

山田「ん？どうしたんだ二人とも？」
土井「山田先生、A先生のご様子がおかしくなってしまって。熱を出された様で…」
山田「A大丈夫か？」

『だ…大丈夫です！たぶん…』

理由は分からないけれど、私は半助さんと顔を合わせることができなくて、つい顔をそらしてしまった。
医者なのに、自分の体のことが分からないなんて…おかしい！！

山田「フッｗ」
土井「山田先生？」
山田「半助。このまま起きていると日が昇ってしまう。早く寝るぞ。」
土井「ええ！？でもAさんが…」
山田「あの子は大丈夫だ。私は部屋へ戻るぞ。」
土井「はぁ。じゃあ…体調、気を付けてくださいね？」
『(コクッ)』

その後、部屋に戻った私は泥の様に眠った。

次に目が覚めたときは、夕方だった。