新野先生の娘は元軍医さん!？【伍】 (ページ21)

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決闘の約束の段① ページ21

(夢主 side)

～～回想～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～

文次「では決闘は、次の休みということでいいな？」
留三「ああ、これでどちらが強いか、ようやく決着がつく！」
文次「今度という今度は、ギンギンに叩きのめしてやるから覚悟しろ！留三郎！！」
留三「何を言う！俺の力の凄さを思い知るのは、文次郎！！お前の方だ！！」

　「ピシャーンッ！！」
～～～(回想終了)～～～～～～～～～～～～～～～～～～

留三「ハァァァックション！！…というわけで、明日決闘をする予定なのだが…ジュルジュルッ！！」
『こんなひどい熱を出して！！決闘なんて無理に決まってますっ！！おまけに…無関係な伊作に風邪をうつして…』
伊作「ゴホッゴホッ！！せ、先生…僕は…だ、大丈夫です…ゴホッゴホッ！！」

伊作は、布団へ横になっている…

乱太「どうして風邪を引いちゃったんですか？」
留三「明日の決闘に備えて、気合を入れようとしたのだが…俺としたことが、あれしきのことで風邪を引くなんて…」

『留三郎ったら…真夜中に寝間着姿で、井戸水を頭からぶっかけてたのよ…』
伊作「と、留三郎…お、お前なぁ…ゴホッゴホッ！！」

しん「夜、水なんか被ったら！！」
きり「そりゃ風邪くらい引きますよ！！」
留三「俺は引かないっ！！」
乱きりしん「「「じーっ。」」」
留三「…と思ったんだ。」

『とにかく…この状態では決闘なんて、できやしないわ。文次郎に伝えてくるから、大人しく寝てなさい。』
留三「あっ…待ってください先生！」
『なあに？』
留三「文次郎に決闘を延期するよう…それも俺が風邪を引いたから…なんて言えません…」
乱太「どうしてダメなんですか？」

留三「そんなことを言ったら、文次郎のやつ…」

　(文次『はー！？風邪を引いただと！？情けない奴だ！！緊張感が無いからそうなるんだ！！それでも六年生か！？』)

留三「なんだその笑いは！！勝負だー！！文次郎ー！！」
『こら！！大人しくしなさいと言ったでしょう！？』
留三「うっ…」
きり「ご自分の想像に怒らないでください。」
乱太「熱上がっちゃいますよ？」

しん「食満先輩と潮江先輩って、本当に仲の悪いライバル同士ですよねー。」
留三「とにかく…風邪を引いたなんて…文次郎だけには絶対に…知られたくないんだ…」
『ほんと、あきれるわ。そんなことを言っているバヤイではないでしょう。』