新野先生の娘は元軍医さん!？【伍】 (ページ11)

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本当の姿の段② ページ11

(夢主side)

野村「北石照代くん、君は大木雅之助が作ったらっきょうを食べるのかい？」
北石「食べちゃいけませんか？」
野村「いけない。」

食おば「野村先生！それはないでしょう？このらっきょうは確かに、野村先生の嫌いな大木先生が作ったらっきょうだけど、らっきょう漬けにしたのはこの私なんだから。」

『(´～｀)ﾓｸﾞﾓｸﾞ…あ、すごく美味しい…』
私は話を聞きながら、美味しいらっきょう漬けを食べる。
大木先生って確か…採用試験の試験監督をしてくださった先生だよね？

野村「おばちゃんは、大木雅之助がどんな酷いやつか知らないから、そんなこと言ってるんです。」
北石「大木先生ってそんなにひどいお方なんですか？」

食おば「そんなことないわよ！野村先生は大木先生の永遠のライバルだから、そんなこと言うのよ。」

野村「いや、そんなことはあります。」
北石「どんなことがあったんですか？」
野村「こんなことが…」

～～(回想)～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～

二年生の授業中での出来事…

大木「野村雄三！！お前の嫌いならっきょうを持ってきてやったぞ！！」
野村「大木正之助！！」
大木「ほら！！好きなだけ食べろ！！」
野村「誰がお前の作ったらっきょうなんか食べるかっ！！ふざけるなっ！！」

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
北石「怒っちゃったんですか？」
野村「怒りました。」

しん「らっきょう美味しいのに。」
食おば「ねー！」
乱きりしん「「「ごちそうさまでした！！」」」

野村「他にも、本気で激しい戦いをしたことがある。」
北石「いい大人してそんなに仲が悪いんですか？」
野村「北石くん、いい大人しては失敬だよ。」
北石「すみません。」

話についていけないので、途中から聞いていない。

『らっきょう漬け、美味しいですー！』
食おば「良かったわ！そう言ってもらえて嬉しいわ！」

永遠のライバルか…私は石川かもしれない。
かといって敵対心を抱いているのではない。
彼の実力が、私よりも上回っていて、彼との決闘で勝ったことは一度もない。
だからこそ、彼の力を超えたい…みたいな心境ではある。

北石「A先生も一緒に、杭瀬村(くいせむら)に行きましょ！！」
『へ？』
北石「大木先生の、本当の姿を見に行くのですよ！！さあ！！」
『え…』

よく分からないけれど…

『わわわ分かりましたから！準備いたしますから待ってください！』