白狐の鬼狩り様【参】 (ページ4)

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仲間であり友人だ② ページ4

(夢主side)

『私だけの力ではありません。立花さんがいてくださったおかげで、3人を保護しながら闘うことができました。』

立花「Aさん…」

元、人であった鬼を斬ることには…今も抵抗がある。

鬼のせいで仲間や家族を失ったことへの…強い憎悪もある。

今まで鬼殺は、辛いことの方が多かった。

けれど、今回は少し違った。腹の底から湧き上がる怒りが強かったけれど…

自分にとって大切な人たちを守ることができた…

そして私は、頼るということを覚えた。

不謹慎かもしれないが、この変化が嬉しい。

『そして食満さん…鉄針を本当にありがとうございました。』

食満「ん?もしや…アレを使って3人を?」

『はい』

～～(回想)～～～～～～～～～～～～～

数日前、夢主の部屋にて

食満「予定通り、実習でしばらく留守にする。留守中に何かあったら、我慢をせずに、ちゃんと先生方へ相談するんだぞ?」

『はい。あの…食満さん。』

食満「ん?」

『無事の帰りをお待ちしております。』

食満「!!」

食満「ありがとな!!」

『(^.^)ニコッ』

食満「あ、そうそう。忘れてた。」

『??』

食満「これをお前に渡したかったんだ。」

『これ…』

食満「そろそろ、町へ出かけることもあるだろうと思ってな。学園の外では小袖を着るだろう?」

『!!』

食満「まあ…なんだ…忍具でいう…暗器だな。女の姿をしている状態で、刀を持ち歩くと目立つから…万が一に備えて、鉄針を隠し持っておくといい。」

『あ!!ありがとうございます!!』

食満「ま、日輪刀じゃねぇから鬼は無理だろうが…護身用としては役に立つだろう。」

食満「あと…(ガサゴソ…)」

食満「あ、あった。」

食満「ほいっ、煙玉。使い方は分かるか?」

『まあ!こんなにたくさんの煙玉…食満さんの分はお持ちなのですか??』

食満「ああ!!備えあれば何とやら…ちゃーんと予備も持ってるぜ?」

『ふふっｗ備えあれば憂い無し、ですね?』

食満「あはは…ｗ」

『ありがとうございます!』

食満「じゃあ!!行ってくる!!」

『いってらっしゃいませ』

～～～～～～～～～～～～～～～～～～

『針先に毒を塗りまして…』

食満「それで…よく征伐できたな…」

『まぁ…私が使用している藤の毒は…かなり強力ですから。』

食満「それで…お前は大丈夫なのか?」

『え?』

食満「その…」

立花「Aさんの…心は大丈夫…ですか?」

皆さん…心配してくれたんだ…

『正直に言うと、私に課せられているモノは重荷です。でも今は違います。』

『忍術学園の最高学年!背中を預けられるような、心強い味方がいるから!』