白狐の鬼狩り様【参】 (ページ3)

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仲間であり友人だ① ページ3

(夢主side)

その翌朝、私はいつも通り、朝食づくりのお手伝いをしていた。

食おば「学園長先生から聞いたわよ!昨日は大活躍だったそうじゃない!」

『そんな…』

食おば「人助けっていうのは、そう簡単にできることじゃない!Aちゃんは仲間思いで、勇気と正義感のある強い女のコよ!」

『強くないですよ、まだまだです。』

食おば「こらこら…」

『ほえっ!?』

食堂のおばちゃんは両手で、私の頬を包み込んだ。

食おば「人を守りたい、助けたいと思ってもね、人間は自己生存の欲求があるの。強者を前にして、みんなが恐怖で動けなくなっている中、それでも自分の危険を顧みずに、立ち向かおうとするAちゃんは、アツい心を持ってるわ!」

『っ!!』

こう、たくさん褒められると…なんだか照れちゃうなぁ///

でも…嬉しい…

『えへへ///』

あーあ…だらしない顔になってないかな…

伊作「ふふっｗ」

『!?』

食おば「あら!おはよう!珍しくみんなおそろいね!」

そんなこんなしていると、六年生の皆さん揃って食堂にやってきた。

「「「「「おはようございます!!」」」」」

『お!?お、おおお、おはよう…ございます…』

驚いて声が…ひっくり返ってしまった…

七松「ふはっ!!A、顔が真っ赤だぞ!!」

『ん゛っ!?』

七松さんは笑いながら、私の頭を「ガシガシ」と撫でる。

あーあ…せっかく髪をお団子に結い上げたのに…

髪がぐしゃぐしゃになってしまった。

長次「もそ…食堂のおばちゃんの言うとおり、Aは強く優しく、そして表情豊かで明るいと思う。」

『中在家さん…私のことをからかってません…?』

長次「私は君に嘘をつかない。正直に思ったことを言っている。」

『っ!!』

潮江「強い女、俺は嫌いじゃないぞ?」

伊作「うんうん!」

立花「お前が人を褒めるとは…珍しいな…」

食満「今夜は嵐が来そうだなｗ」

潮江「うっせえ。」

伊作「神薙さん、昨日は乱太郎の命を救ってくれてありがとう!」

食満「俺からも礼を言わせてくれ。しんべヱは俺と同じ用具委員だ。大事な後輩を助けてくれて…本当にありがとな…」

長次「恐怖を振り切ってまで、きり丸を救ってくれたこと…感謝してもし足りない…かたじけない。きり丸はAのことを、『かっこいい』と言っていた。」

七松「Aは類まれなる勇気を持っているのだな!!」

七松「私は好きだぞ!!」

『皆さん…』

ああ、私は皆さんの仲間なのですね…

嬉しい…