違和感�� ページ28
(No side)
庄左「A先生〜!!」
伊助「A先生〜!!」
『??』
庄左「A先生!お願いがあるのですが、お時間ありますか?」
伊助「棒手裏剣を教えていただきたいんです!」
庄左「棒手裏剣を打つときに、どうしても腕に力が入ってしまってうまく打てないんです。教えてください!」
『ええ、大丈夫ですよ。まずは打っているところを見せてください。』
「「??」」
庄左「先生??」
伊助「どこか体が悪いんですか?」
『え?』
庄左「なんかいつもと違うお顔だから…」
『え、ええ、今日は少し体調が悪くて。心配をかけてごめんなさい。』
伊助「医務室へ一緒に行きましょう!」
『だ、大丈夫ですよ。ありがとうございます。えっと…棒手裏剣は…』
庄左「いえ!先生今日はゆっくりしてください!体調が良くなってからまた伺います!」
伊助「では、お大事になさってください!」
伊助「なんか、今日のA先生おかしくない?」
庄左「僕もそう思う。いつも僕たちと話すときは、敬語表現も無くしていらっしゃるのに…」
伊助「笑顔も無いし、声も小さいし、元気が無いよね。」
庄左「土井先生が出張に行っていらっしゃるせいなのかな…」
伊助「にしても変だよ?土井先生がいらっしゃらないから、僕たちによそよそしくなるものなのかな…」
庄左「うーん…そうだよね…」
三郎次「お食事中失礼しますA先生!」
『??』
三郎次「実は、火薬の調合で分からないところがありまして…今日は火薬委員会の顧問、土井先生がいらっしゃらないので…A先生教えて頂けませんか?」
『大丈夫です。夕刻私の部屋に来てください。』
三郎次「あ…ありがとうございます…??」
三郎次「先生…??」
久作「どうしたの三郎次??」
三郎次「あ、久作…それが…カクカクシカジカ…」
久作「僕もさっきね、この本を読んでいたら、どうしても読めない漢字があってさ。松千代先生も『読めませんね』と仰ったんだ。でもA先生なら読めるかもしれないと思って、教えてもらいに行ったんだ。」
久作「全く笑わないし、声は低いし…お風邪でも引かれたのかな…」
新野Aの違和感に、誰もが気づき始めていた。
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作者名：恋夏 | 作成日時：2023年3月13日 12時
