白狐の鬼狩り様【弐】 (ページ43)

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みんなのお母さん⑥ ページ43

(仙子side)

「ガバッ!!」

「「「!?」」」

神の御業(みわざ)とも思える鬼討伐をやってのけた神薙さんは、

鬼が消滅すると、私たちの元へ駆け寄り、

捕らえられていた乱太郎、きり丸、しんべヱが無事であることを確認し…

3人を抱きしめた。

『3人とも…よく耐えてくれました…生きていてくれて…本当に良かったっ!!』

あれが…鬼殺隊の…一番上の階級を与えられた者の力か…

日輪刀が無いにも関わらず、自らが作った強力な毒と、鉄針を用いて討伐するとは…

仙子「なるほど…」

元忍の師匠に教えを請うたとは…そういうことだったのか…

鬼殺隊員においても、「一つの戦法のみで全ての勝敗が決まる」というわけではないのだな。

どことなく忍術に通ずる何かを感じる…

乱太「A…さん…」

きり「き…きついです…」

しん「ちょっと苦しいですｗ」

『ああああっ！！ごめんなさい！！私ったらつい…腕の力を強くしてしまいました…』

喜子「みんな無事で良かった…」

兵子「乱太郎！きり丸！しんべヱ！」

七子「本当に良かったっ！！」

藤子「おいで乱太郎、傷の具合を見せて？」

乱太「浦風藤内先輩…すみません(;'∀')」

きり「Aさん！僕たちを救ってくれてありがとうございます！！」

しん「僕！Aさんの動き、全然見えなかった！」

乱太「しんべヱ…Aさんが、僕たちのために怒ってくれて…嬉しかったです！ありがとうございました！」

『！！』

仙子「Aさん、3人を救っていただきありがとうございました。」

『立花さんも…後ろで、控えてくださっていたので心強かったです。助かりました。』

仙子「そんな。本来であれば、この子たちの先輩である私が対処するべきところ…自分の力不足ゆえに何もできませんでした。お手を煩わせてしまい申し訳ありません。」

『立花さん、私が皆さんをお守りしたいと思って行動したことです。どうか、ご自身を卑下なさらないでください？』

立花「すみません」

『はいっ！下を向くのではなく、まずは顔を上げてください？委員長？』

立花「へっ！？」

そう言い、彼女は私の顔を覗き込んだ。距離が近い…

『私は嘘をついていませんよ。嘘は罪ですから。』

立花「！？」

～～回想～～～～～～～～～～～～～

食満「『これは事実ですから。嘘をつくことは罪です。とはいえ、嘘をつかぬことは、人間関係においては特に難しいです。ですが、正直な方ですね食満さんは。』って！言ったんだぜ？面白いだろ？？」

仙蔵「ふ～ん…」

～～～～～～～～～～～～～～～～～

なるほど…留三郎が”面白い”と言ったのは、コレか。