白狐の鬼狩り様【弐】 (ページ30)

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楽しい工作③ ページ30

(土井side)

土井「ふぅ…」

小テストの採点が終わった…

土井「イタタ…」

胃が痛い…

山田「また胃痛ですか…」

土井「はい。今日も揃いに揃って…落第点ですよ…好成績を残したのは、やっぱり庄左ヱ門だけです(;'∀')」

山田「全く…どうしましょうかねぇ…は組の良い子たちは…落ちぶれているわけではないのだがな…実戦では機転も効くし…」

土井「そうなんですよねぇ…良いところがたくさんあるのに…」

胃を抑えながら、そんな話をしていると…

安藤「まーたっ！！アホのは組は落第ですかっ！！」

土井「げっ！！」

部屋に、あんドーナツ…じゃなかった…

安藤夏之丞先生がやって来られた。

また嫌味を言いに来たのか…

安藤「それに比べて！！い組の生徒たちは今回も！！全員100点満点！！どうなってるんですかねぇ？？土井先生の教え方に問題があるのでは？？」

山田「まあまあ安藤先生ｗ土井先生はまだ若い。経験です。経験を重ねるごとにきっと教え方も上手くなりますよ。」

安藤「だといいんですがねぇ～？」

そう言い、安藤先生は部屋を去って行く。

土井「くぅーっ！！悔しいっ！！」

山田「まあ、そう気にするな半助。」

土井「はぁ…」

山田「あ、そうそう。先ほど、神薙さんと廊下で会ってな。」

土井「神薙さん…？」

山田「ああ、なんでも、今後の小テストや宿題の作成に関して話したいことがあるとか…」

土井「…」

山田「『空いているお時間ありましたら教えていただけますでしょうか。』との言付けだ。あとで声をかけてあげなさい。」

土井「分かりました。」

なんだろう…はぁ…胃が痛くて動くのがちょっとヤだな…

胃を抑えつつ、私は六年長屋にある、彼女の部屋へ向かうことにした。

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確か…この部屋だったよな…

土井「神薙さん、土井です。」

『あっ！少々お待ちを。』

障子越しに、彼女へ声をかけると、すぐに彼女が部屋から出てきた。

『すみません、本来ならば私が土井先生のお部屋へ伺うべきでしたのに…』

土井「いやいや！私こそ授業や任務で部屋を開けることが多くてごめんね!で、話…??」

『先生がもしよろしければ、茶菓子をいただきながらお話しませんか?』

そう言うと、彼女は急須でお茶を入れ始めた。

土井「えっと…」

『小テストの採点でお疲れでしょう?休憩なさってはいかがですか?』

土井「い、いいのかい?」

『はい。』

土井「じゃあ…お言葉に甘えて…」