白狐の鬼狩り様【弐】 (ページ25)

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戸惑い② ページ25

(夢主side)

『赫灼の武士…甘南備山…初めて聞くお話です。』

食満「そうか…」

『はい。神薙家の秘伝書にも書かれていないお話です。』

無関係とは…正直思えない。

食満「神南備神社が、お前と関係あるのかどうか、

真偽を確かめる必要があるだろう。

だが、すぐに動くのも良くない。

まずは、お前が秘伝書に書かれている

内容を思い起こして…神社を

見つける方法を探そう。」

『思い起こす…?』

食満「ああ、なにかヒントが

隠されているかもしれないからな。」

『確かに…そうですね。

暗記している文章を書き起こしてみます。』

食満「お前がいいと言えば、俺も手伝おう。」

『…いいんですか?』

食満「俺は構わない。だが…お前は大丈夫か?」

『…』

食満「…」

神薙家の秘伝書の内容を知られること…

それはつまり…

私の寿命を知られることになってしまう。

呼吸のこと…青い彼岸花のこと…

狼刃のことだって…兄さんのことも…

だけど…

仲間をもう一度信じると、決めたんだ。

『お願いします。』

食満「おう！」

どんな真実が隠されていようと…

『あと…もう一つお願いしたいことが…』

食満「ん？」

『善法寺さんにも、協力して頂けないかと思いまして…』