タソガレドキ城 ページ37
(夢主side)
私は今、タソガレドキ城内にいる。
正式に退職し、町医者として暮らそうと考えている。
父に顔を合わせる勇気はなくとも、せめて、遠くから見守りたい。
私は、顔パスで城門をくぐった。
？「あれっ！？A軍医長じゃないですか！！」
あれは…諸泉尊奈門(もろいずみそんなもん)だな…
『諸泉(もろいずみ)か。久しいな。』
諸泉「お久しぶりですっ！！ってあれ？珍しいですね！忍軍の制服を着て…普段は小袖か山伏装束なのに。」
『服装のことはどうでもいいだろう。』
諸泉「それにいつも城では小袖姿で、女言葉使うのに？なんで男言葉なんですか？」
『どうでもいい。忍軍の制服を着て女言葉を使うようでは気色悪いだろう。』
軍医として動く時は山伏装束、忍者として動く時は忍装束を着る。
それ以外は、基本女中に化けるかの如く、小袖姿になるのだ。
諸泉「えー怒らなくてもいいじゃないですかー。私は、軍医長の小袖姿好きなんですけど…」
『私の、どの発言で怒ったと認識したんだよ(呆れ)』
私にとってこいつは、かなりめんどくさいヤツなのだ。
私は、人と親密になるのは嫌いなんだよ。
『私は暇人ではないんでね、これ以上冗談を言う様なら、縛り上げるぞ。』
諸泉「え…」
早く殿の部屋へ行きたいのだがな…
すると、またもや会いたくないヤツが来た。
雑渡「あれぇーAちゃんじゃないか。久しぶりだね。」
『雑渡さん。ご無沙汰しております。』
雑渡「堅苦しくしなくてもいいじゃなーい。それよりも、私の部下を、あまりいじめないでくれないかな。」
『いじめていませんよ。殿のところへ行こうとしたら、邪魔して来たんですよ。』
諸泉「邪魔ってひどいですね(呆れ)」
早く殿の元へ行きたいんだよ私は。
通せ包帯男。
『君と話している暇はない、しょせんそんなもん、通させてもらうぞ。
仕方ないので、雑渡さんは私と一緒に来てください。』
諸泉「だーかーらーっ！！！！私は……………」
雑渡「分かった。事情は察したからついて行くよ。」
諸泉は、めんどくさくて空気が読めないやつだと私は思う。
他の奴らは、あざといところに愛嬌があるなど、ほざいているが。
あれのどこがかわいいのだか。
雑渡「男言葉になると、一層愛想がないね君って。」
『どうにでも言ってください。ちゃんと仕事やっているのだから、問題はないでしょう。』
雑渡「でもこの仕事、辞めるんでしょ？」
『…』
雑渡「新野先生、片足なんだよね。」
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サクラさく。 - はじめまして土井先生も作品大好きでこれからも楽しみしてます！もしもよければイベント再開中「あなたの作品見せて！！《イベント公開中》」参加して見ませんか？好きなアニメやランキングと作品ですが、もしも無理そうであればお断りして構いません。 (2022年10月18日 8時) (
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作者名：恋夏 | 作成日時：2022年8月28日 0時
