生物委員 ページ23
(夢主side)
午後のゆったりとした時間。
『ピーピピピピピピピ、ピーピピピピ…』
私は今、空に向かってオオタカ笛を吹いている。
『鷹幸ー！』
鷹「バサッバサッ！！」
この鷹は、相棒の鷹幸。いつも私の伝書鳩の役割を担ってくれている。
『鷹幸、この手紙を殿の元へ届けてちょうだい。大事なお手紙だから、真っ直ぐ届けるのよ？』
鷹「(一声鳴く)」
『いい子ね。さすが私の相棒。頼んだわよ。』
鷹幸は一度頷き、私に頬ずりをすると、空へ羽ばたいて行った。
？「おほー！！今のはオオタカですね！！すごい！！」
髪がボサッとした少年が、向こうから走ってくる。
竹谷「急にすみません。僕は五年ろ組の竹谷八左ヱ門といいます。」
『はじめまして。新野Aです。』
竹谷「それで、ここで一体何を？」
忍者のたまごたちが集う学び舎だ。慎重に答えなければ。
『私はこちらの学園の関係者でして…』
竹谷「分かった！！卒業生の方ですね！！」
『ええ。まあ…』
学園長に許可なく新野の身内と説明できないから、そういうことにしよう。
竹谷「僕は生物委員会委員長代理をしています。実は生き物が大好きで、学園の飼育小屋でいろんな生き物を飼っています！あなたも、生き物はお好きで？」
『鳥や鹿は好きよ。』
竹谷「そうですか！では、『きららむし』は好きですか？」
『確か、ヤマトシミのことですよね。書物を食べてしまう昆虫。』
竹谷「はい！害虫と言われているんですけど、僕は可愛くて好きなんです！きららちゃんっていうんですけど…誰も可愛がってくれないんですよー」
『命を大切にすることはとても大切よ。良い心がけだと思いますよ。あなたがきららちゃんを、好きであれば、あなたが思う存分可愛がってあげれば、きららちゃんも幸せだと思いますよ。」
そう、私の大好きな古文書を食い荒らしてしまう昆虫…一応は殺さず集め、人のいない、ノッパラや森に逃がすようにしているが…害虫…だよ？
竹谷「あなたは、クールそうに見えて、実はとても優しいんですね！」
『そんなことはありません。私は冷たいですよ。』
竹谷「いやいや…」
？「ジュンコー？」
竹谷少年と話していると、幼い少年の声が聞こえてきた。
竹谷「孫兵、ジュンコがまた逃げたのか？」
？「逃げたんじゃありません！お散歩です…あなたは？」
『はじめまして。新野Aです』
孫兵「三年い組の伊賀崎孫兵です！ジュンコを見ていませんか？」
『ジュンコ？』
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サクラさく。 - はじめまして土井先生も作品大好きでこれからも楽しみしてます！もしもよければイベント再開中「あなたの作品見せて！！《イベント公開中》」参加して見ませんか？好きなアニメやランキングと作品ですが、もしも無理そうであればお断りして構いません。 (2022年10月18日 8時) (
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作者名：恋夏 | 作成日時：2022年8月28日 0時
