170.選択 ページ34
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濃淡コンビがやって来て、審神者を辞めるかと問われた。その選択肢(に加えてとんでもないバックアップがついてくる)が本当に与えられたのには驚いたが、私は答えた。
「────私は審神者を続けます」
この言葉に碓氷さんが「いいんですか？」と念を押したが、私は力強く頷いた。
「……決まったな。おい行くぞ碓氷。海零殿を連れてこい」
「え？ どこ行くんです？ まさか連行？」
「違いますよ海零さん。あなたが受けたのは簡易適正検査だったので、今から正式な検査を受けて頂きます。これでもう少し明確な情報が出ると思いますので、少しお時間頂きますね」
という訳で、私は再び検査を受けることになったのである。
────
──
「……にしても、よく審神者を続けようと思ったもんだな。俺はてっきりさっさと普通の人間に戻りたいんで辞めます！ とか何とか言われるかと思ってたぜ」
「先輩、猫被って下さい！ 一応野良とはいえ相手は審神者なんですよ！」
「や、大丈夫ですよ碓氷さん。寧ろこんな小娘相手に敬語とか恐れ多いって言うか……」
「……何か自己評価低くないですか？ まぁあなたがそう言うならいいんですけど……」
何だか心配そうな目で見られた。解せぬ、と思っていると、唐突に小井さんから質問を投げかけられた。
「話戻すけどよ。何で審神者を続けようと思ったんだ？」
「え？ あぁ、ちょっと昨日の晩に色々考えまして。やっぱり審神者やっとく方が安全かなー、と」
へらり笑ってそう答えると「……ふーん」と、何とも気のない相槌が返ってきた。
「まぁいいじゃないですか先輩。海零さんにだって話したくないことの一つや二つや三つ四つ、五つくらいありますよ！」
「いや碓氷、それは流石に多いだろ」
「でもそこはほら、年頃の女の子ですし？」
はは、と笑って碓氷さんはぺらぺらと続ける。
「ありえない話かもしれないですけど、例のとんでもない神様がひょっこり夢に出てきちゃった、とかあるかもしれないじゃないですか。
聞いた感じですけど、すごい神様なんですよね？ 夢に干渉するくらいちゃちゃっとやってのけちゃうぜ☆ 的な感じだったりしそ────海零さん？」
「あ、はは……いや、その、……その通り、って言うか図星刺されたっていうか、もう本当にそのまんまなので、何も言えないっていうか……」
言うまでもないが、その場の空気が一瞬凍った。
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クリスティ38(プロフ) - 刀剣達より、チートなオリキャラな(あの人の)存在とか、意味がわからない。もはや、とうらぶ←ではない。決して。正直おもしろくはない。 (2020年3月7日 14時) (
レス) id: eb0de2c665 (このIDを非表示/違反報告)
モザイク(プロフ) - 七進さん» 146見れば分かるで (2018年1月9日 23時) (携帯から) (レス) id: d58e8dda44 (このIDを非表示/違反報告)
七進 - ずっと気になってたのですが海零って誰ですか (2017年11月14日 21時) (レス) id: 70dd5f2595 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - 初コメです！この作品大好きです。読んでて思わず笑ってしまったり、深いなぁって思います。もうすぐ移行ですね、これからの展開が楽しみです！更新頑張ってください！ (2017年7月21日 0時) (レス) id: 9a8890df5f (このIDを非表示/違反報告)
なた(プロフ) - ルイさん» そう言って頂けて嬉しいです……私もカミサマ大好きなのでこれからもカミサマのシーンはちょくちょく入れていきます……！夢主がうろたえる様と一緒にご覧くださいませ(いい笑顔) (2017年7月20日 23時) (レス) id: 3347b4cc6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なた | 作成日時：2017年5月31日 17時
